¿なぜスペイン語は文頭に【¡¿】を付けるの?

¡Hola!

今日もスペイン語の研究に勤しむChica.(@Chica_espana0)です!

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今日のテーマはスペイン語の「¡」「¿」


「¿Qué tal?」「¡Qué bien!」など、ありとあらゆる文章に使われます。

スペイン語を少しでも見たことがある人なら、感嘆文や疑問文の頭に付けられるこれらの符号に馴染みがあるのでは?

今日は、そんな「¡」「¿」の歴史や、スペイン語で使われるようになったいきさつなどを紹介していきます!

早速レッツゴー!!

目次

「!」「?」「¡」「¿」の読み方

皆さんはこれらのマークを何と呼んでいますか?

日本語なら、「びっくりマーク」「はてな」「逆びっくりマーク」「逆はてな」といった具合でしょうか。

では、スペイン語では…?

実は、各言語での正式な名称は、以下のように決まっています。

「!」感嘆符

  Signo de exclamación

「?」疑問符

  Signo de interrogación

「¡」逆感嘆符

  Signo de exclamación invertido

「¿」逆疑問符

  Signo de interrogación invertido



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な、長い…


ネイティブによっては、「invertido」の代わりに「al revés」を使うことも。

そんな面白い名前を持つマークたち、実は逆感嘆符や逆疑問符を使うのは世界でスペイン語だけだって知っていましたか?


スペイン語は唯一の言語

スペイン語は疑問文や感嘆文の最初に逆感嘆符や逆疑問符を付ける、世界で唯一の言語です。

ちなみに、スペインの公用語にはカスティーリャ語(一般的にスペイン語と呼ばれる言葉)、カタラン語(カタルーニャ地方で話される言葉)、バスク語(バスク地方の言葉)等の5つの言語が存在します。

  • カスティーリャ語
  • カタラン語
  • バスク語
  • バレンシア語
  • アラン語


今回は便宜上、カスティーリャ語をスペイン語として取り上げていきますが、この5つの公用語の中でもカスティーリャ語は、頭に逆感嘆符や逆疑問符を付ける唯一の言語です。

※以前ガリシア語でもカスティーリャ語と同様にこれらのマークが使われていましたが、2003年の正書法改定により現在は廃止されています。




「!」「?」の歴史

引用元:Wikipedia

逆感嘆符や逆疑問符の説明に入る前に、まずはその前身となる「!」「?」の歴史を見てみましょう。

現在、英語、イタリア語、フランス語など(さらには現代の日本語まで)に使われている感嘆符と疑問符。

その歴史は非常に古く、中世ラテン語(4,5世紀以降にカトリック教会で使用された言語)の書物には、既に感嘆符が使われていました。


その後8世紀から10世紀の間に、カロリング帝国(現在のフランスおよび周辺地域)での疑問符の使用が確認されています。

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ラテン語で疑問を表す「quaestiō」の「q」と「o」が合体し、「?」になったんだよ


時代とともに世界中に広まったこれらのマークは、言語に関わらず誰でも理解できるサインとして、現在ピクトグラムにも採用されています。

ちなみに、日本では昭和21年に発表された「句読法」にて「原則として普通の文には 用ひない」と定められており、今日でもいまだにこれらのマークは公文書には使われない傾向があります。


「¡」「¿」の誕生

ラテン語の世界で感嘆符と疑問符が生まれてから数世紀。

既に語尾の感嘆符(!)や疑問符(?)が定着していたスペイン国内で、文の頭にも逆感嘆符(¡)や逆疑問符(¿)が使われるようになります。

書物を読む際、感嘆文や疑問文の頭にもしるしをつけておくことで、そのフレーズをどんなトーンで読み始めるべきか一発でわかるため、その便利さから徐々に人々の間に広まっていきました。

これが初めて正式の文法となったのは、1754年RAE( Real Academia Española)が正書法の第2版を発表してからでした。

当初は「ある程度長い文章には文頭に逆感嘆符または逆疑問符を置く」と決められましたが、この決まりがかえって波紋を呼ぶことに。

昔の人のアイコン画像昔の人

「長い文章」って一体どれくらいの長さ??


漠然とした基準の中で人々が戸惑うこと約130年

その間何世代もの人々が「何文字目から長い文章になるのか」「いつ文頭にもマークを付けるべきか」と頭を抱えていたと思うと、いたたまれません…

1870年にようやくRAEは「文章の長さに関わらず、全ての疑問文の頭にもマークを付ける」と定めました。

しかしまだ安心はできません。

疑問文の問題は解決したものの、依然として感嘆文の基準は曖昧なままです。

最終的に感嘆文においても「¡」の使用が義務付けられたのは、4年後の 1884年のことでした。

歴史上に初めて感嘆符や疑問符が現れてから1000年以上。

スペイン語が現在の形に収まったのは、つい最近のことだったのです。




現在のスペイン語

現在、スペイン語の正式な文法では、感嘆文や疑問文の頭には必ず「¡」「¿」を付けることが義務付けられています。

公式文書はもちろん、テレビのテロップや企業のホームページなど、ありとあらゆる場所で見かけることができます。

学校のテストなどでは、頭にマークを付け忘れてしまうと減点されることも。

一方で、友達同士の手紙やSNSなどのカジュアルな文章では、頭のマークを省略して語尾に「!」「?」のみ付ける人がほとんどです。

¿Qué hora es? → Qué hora es?

¡Enhorabuena! → Enhorabuena!



さらに近年では「!」「?」を複数使い、驚きと疑問を同時に表現する文章もあります。

この場合、スペイン語では「頭に置いたマークの順を逆にして、文の最後に置く」という方法が取られます。

¡¡¿¿De verdad piensas eso??!!

¿¿¡¡Pero dónde estabas!!??


ちょっとややこしいですが、学校のテストや、DELE等の試験で書き間違えないように気を付けてくださいね。


まとめ

案外慣れてしまうとなんてことないですが、初めて「¡」「¿」を見て驚いたことがある人は少なくないはず。

私は大学で初めてスペイン語を勉強したので、1年生の頃はよく頭に符号を付け忘れて減点されていました(笑)

スペインに留学中は、ネイティブのまねをして語尾だけにマークを付けていたら、先生に指摘されたことも(笑)

今回は、そんなシンプルそうで奥が深い「逆感嘆符」と「逆疑問符」の歴史や、スペイン語で使われるようになったいきさつを紹介してみました。

また機会があれば、スペイン語の歴史や文法に関する情報をまとめて行きたいと思います。

この記事を書くに当たり、参考にしたBBCのスペイン語記事も是非見てみてくださいね。

ではでは、Chao!

参照元:BBCRAEelcastellanoWikipedia

 

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