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【日本にもブーム到来?】スペインで人気の紫にんにくとは

¡Hola!

スペイン料理が大好きなChica(@Chica_espana0)です!

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今日のテーマは「紫にんにく」


みなさん、紫にんにくって見たことがありますか?

最近よく見かける「紫○○」

玉ねぎ、紫キャベツ、紫ニンジンなどと一緒に、今注目されているのが紫にんにく。

白にんにくと何が違うのか。スペイン産が多いって本当?合うレシピは?

紫にんにくの全てを調べてみました!



目次

紫にんにくの特徴

こんな感じで1個売りされていることが多い。


日本のスーパーでよく見る紫にんにくは、紫色のネットにひとつずつ包装されているものが多いです。

価格は1個130~150円ほど。

中国産のにんにくよりは割高ですが、国産にんにくと比べると約半分ほどの値段。

ちょっといいにんにくを買ってみたいけど、国産には手が届かない!という人におすすめです。

色:先端だけ少し紫色

外見は普通のにんにく


ネットから取り出してみると、真っ白なにんにくが出てきます。

紫キャベツのような、「いかにも紫です!!」と言う感じを期待していたので、ちょっと意外。

紫色の皮が出てきた!


しかし、中を割ってみると綺麗な紫色をした皮が出てきます。

これが「紫にんにく」と呼ばれる由縁ですね。

桜みたいで綺麗な色合い


さらに剥いてみると、先端がほんのり紫がかった白いにんにくが出てきます。

真ん中で切って断面を見てみても、見た目は普通の白にんにくと同じ。

皮が付いていないと、白にんにくと紫にんにくの違いは分かりにくいです。


味:強い風味と甘いコク

白にんにくより強い風味と甘いコクが特徴。

物によっては少しスパイシーです。

実際にパスタに入れてみると、たった1片でいつも買う中国産にんにくの数倍もの風味を感じられました。

少ない量で強い風味が出るという点では、中国産よりコスパが良いと思います。

香り:白にんにくよりも強い香り

1片だけでもかなり強い香りが出ます。

いつもの料理に加えるだけで、食欲が湧き出ること間違いなし。

にんにくが大好きな私にとっては大歓迎ですが、お出かけ前やにんにくの香りが苦手な人は、少な目に入れた方がいいかもしれません。

個人的には青森産のにんにくよりも香りが豊かだと思いました。

栄養:スーパーフード

コレステロールと血圧を下げるのに役立つアリシンを多く含み、天然の抗生物質とも呼ばれています。

その量はなんと、白にんにくの1.6倍!!!

スペインでは「superalimento(スーパーフード)」とも呼ばれ、重宝されている食材です。

白にんにくとの違い

白にんにく自体、ビタミンA, B1, B2, B3, C, Eを多く含み、健康にいい食材として古くから食されてきました。

朝鮮半島や中国から日本に白にんにくが伝えられたのは4世紀ごろ。

なんと古事記にも、白にんにくに関する記述が残されています。

一方、紫にんにくの起源は詳しくはわかっていませんが、アメリカの種子販売会社harvestingによれば、あらゆる種類の中で最も古いにんにくなんだとか。

白にんにくの祖先とも言われている紫にんにく。

その起源は紀元前1500年以上前のアジアにまでさかのぼり、その後大航海時代に地中海からアメリカ大陸へ広まりました。

現在でも栄養価が高い食材として世界中で愛されています。

日本で広まる紫にんにく

日本では2010年に輸入され始めて以降、様々な場所で見かけるようになりました。

スーパーでは健康志向の高い一般消費者向けに、飲食業界では有名レストランなどで採用されています。

「日本一予約が取れない」高級レストランとして知られる、落合シェフのラ・ベットラ・ダ・オチアイで使用されて以降は、単なる健康食品としてだけでなく、高品質の食材としても注目されています。





スペインの紫にんにく

世界中で流通している紫にんにくの大半がスペイン産だと言われています。

実際に私がスーパーで見つけたものもスペイン産。

中国に次ぎ世界第2位のにんにく輸出量を誇るスペインでは、紫にんにくが盛んに生産され、世界中で取引されています。

Las Pedroñeras(ラス・ペドロニェラス)


スペインの中でも最大の生産量を誇るのが、クエンカ県にあるLas Pedroñeras(ラス・ペドロニェラス)

この地で生産される紫にんにくは「ラス・ペドロニェラス モラード種」の商標が与えられ、IGPの認定を受けています。

だから安心・安全!

世界中で人気があるのも納得です。

IGP=地理的表示保護。特定の地域で生産・加工が行われ、品質が保証されたものに付与されるEU規格。



人口6500人ほどのこの地域では、5000~6000ヘクタールの広大な土地で、ラ・マンチャ州全体の約50%もの量のにんにくが栽培されています。

夏に気温が高く、冬は非常に冷え込むLas Pedroñerasでは、土壌の粘土質が20%を下回ります。

にんにく生産に適したこれらの自然条件と、農業分野におけるスペインの高い技術力、スペイン国家にんにく生産者・商業者協会(ANPCA)が拠点を置くことなどから、この地域では世界が認める良質なにんにくが採れるのです。

かつてはスペインで最もポピュラーだった

スペイン農業食糧環境省(MAPAMA)によると、1992年のスペイン国内のにんにく流通量は、紫にんにく(モラード種)が80%を占めていました。

しかし、生産単価の問題からわずか3年後には紫にんにくと白にんにくの流通量が逆転し、紫にんにくの流通量は全体の約5%となってしまいました。

現在は希少種として流通していますが、健康志向の高い人や高級レストランなどで根強い人気を誇っています。

スペイン産紫にんにくの販売場所

さて、そんなスペインに所縁のある紫にんにく。

一体どこで手に入るのでしょうか。

スーパー

一部のイオン系列で取り扱いがあります。

意外と日本の小さな田舎でも見かけることが出来ます。

私は地域密着型の、とってもマイナーなスーパーで手に入れることが出来ました。

ネットショップ

イオンネットスーパー、楽天、Amazon等で購入可能。

店頭では珍しい、1kgネット入りが人気です。


スペイン

Dia、Mercadona、Carrefour等の大手スーパーならどこでも手に入ります。

特にバルセロナでの流通量が多いようです。



おすすめのレシピ

強い風味と甘いコク、豊かな香りが特徴の紫にんにくは、にんにくの個性が最大限活かせるレシピがおすすめ。

アリオリ

にんにくの香りを活かすレシピと言えばアリオリ。

スペインでも紫にんにくを使ったアリオリは定番メニューです。

ガーリックトースト

紫にんにくをみじん切りにし、生のままオリーブオイルと塩と一緒にパンに乗せる。

こんがり焼いたら、ちょっと特別なガーリックトーストの出来上がり。

アヒージョ

にんにくが主役の超簡単スペイン料理。

少ない量でもとっても美味しく出来上がります。

現地のスペイン人シェフに教えてもらったレシピを公開しているので、是非試してみてください♪





まとめ

今回は日本でもじわじわ波が来ている紫にんにくをレポートしてみました。

私はほぼ毎日にんにくを食べる、生粋のにんにくラバーなのですが、紫にんにくの味わいには本当に驚かされました!

まず、香りの強さが全然違う。

たった1片入れただけで、部屋中ににんにくの良い香りが立ち込めるほど。

ぜひ、近くのスーパーで買って試してみてくださいね♪

このサイトでは、スペイン料理のレシピや、おすすめの食材などを沢山紹介しています。

他の記事も読んでみてくださいね!

ではでは、また会いましょう!

Chao!

参考ページ:HORTÍCOLAS JAVIER MIRANDA湧永製薬株式会社Harvesting History LLCEUMEDIA独立行政法人農畜産業振興機構

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