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【何でそんなに猫舌?】スペイン人が日本食を熱がる訳

¡Hola!

スペイン人夫と静かに暮らすチカ(@Chica_espana0)です!

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今日のテーマは「スペイン人が猫舌なワケ」



スペインに行くと、日本ほど飲み物や食べ物が熱くないことに気が付きます。

帰国してから、あれは気のせいだったのか…?

と思ったのも束の間、日本で会うスペイン人が揃って猫舌…!!

でもどうしてなのでしょうか?

今日は私の実際の経験談をもとに、スペイン人が猫舌な理由を考察していきましょう!

早速レッツゴー!!



目次

猫舌なスペイン人

一度冷まされるスペイン料理たち

スペインで生活していると、現地の人々の生活様式によく驚かされます。

例えば、家庭料理。

トルティージャも、パエリヤも、茹でエビも、ステーキも、煮物も、何故かちょっと冷ましてから出てくる。

むしろ完全に冷ますために、わざわざ食事の時間の何時間も前から準備しておくことも。

これは私が経験した家庭だけなのか????

少なくとも今まで出会った4つの家族のうち、全てが「ご飯をちょっと冷ますタイプ」でした。

気になって「スペイン人 猫舌」と調べてみると、出てくるわ出てくるわ「スペイン人猫舌説」…

そういえばスペイン語圏で人気のユーチューブチャンネル「Japón con Jamón」のハンドルネームも「Nekojitablog」だし…(それは関係ないか)

でも、どうして多くのスペイン人が食べ物をちょっと冷ますのでしょうか。



アジア料理は特に熱い

スペイン人にとって「熱い食べ物」の代表格が「アジア料理」

現地で人気の「Olla caliente(中華料理の火鍋)」は、彼らにとっては言葉通り「熱い鍋」

韓国料理でよくあるグツグツと煮えたぎったスープは、ある種のカルチャーショックを感じる様。

お世話になったスペイン人たちにアツアツのみそ汁を作ってあげると、なかなか食べてもらえない。あんかけはもっての外。

これまで出会った多くの人から何度も「アジア料理は熱い」という意見を聞いたことがあります。

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日本人の自分からしたら普通なことが、国によって感覚が違うなんて…!





スペインのラーメンはぬるい?

スペインで数年前から大流行中のラーメン。

私も何度かマドリードで行列のできるラーメン屋さんにお邪魔してきました。

しかし、どこで食べてもほんの少しだけスープがぬるい。

もしかしたら「スペイン人は猫舌」という先入観のせいで、実際はアツアツなのにそれを感知していないだけなのでしょうか。

日本なら一口目はやけどするくらい熱いラーメンですが、スペインでは逆に安心・安全にスープを楽しめる気がします。

実際に周りのスペイン人に「日本で食べるラーメンとどう違うか」と聞いてみると、「日本では熱すぎる」と返ってきました。

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やっぱり日本の方が熱いのか…?





スペイン人が猫舌の理由

気になったので調べてみました。

「なぜスペイン人は猫舌なのか」



そもそも「美味い」と感じる温度が違う

広島病院の栄養科によると、日本人が「美味しい」と感じる温度は大体60~70℃とされています。

飲食店でも、衛生管理の観点から少なくとも60℃以上に加熱してから提供するように指導されています。

一方、スペインで「美味しい」と感じるとされている料理の温度は22~37℃

衝撃のあまり7度見位しましたが、「The neuropsychology of flavour」での記述をもとにTiempo.comが発表しているので信憑性はありそう。

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日本人の感覚より30℃も低い!!!



ということは、スペイン人がアッツアツの料理を食べたがらないのは、ただ単に「猫舌だから」ではなく「美味しいと感じないから」という潜在的な理由が隠されているということですね。

「アツアツだから美味しい」と感じる日本人と「アツアツだから美味しくない」と感じるスペイン人…

興味深いです。



お茶よりぬるいコーヒー

アジアの代表的飲み物、「お茶」

特に日本では来客時やレストランで出す飲み物として大活躍していますよね。

伝統的には急須に入れ、熱々の状態で湯呑に注がれるお茶ですが、この時の温度は70℃

「出されたお茶が熱すぎてなかなか飲めない」という経験をしたことがある人も多いのでは?

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回転寿司屋のお茶もアッツアツだよね



一方、スペインはじめヨーロッパで何百年も前から飲まれ続けているのがコーヒー。

スペインではイタリア式コーヒーメーカー「マキネッタ」でコーヒーを淹れる人も多いです。

通常、出来立てのコーヒーはお茶度同様アツアツなのですが、レストランやカフェで注文して出てくる時の温度は40~50℃

日本のお茶より20℃近く低い温度で飲まれていることになります。

私も毎日家でコーヒーを淹れて飲んでいるのですが、スペイン人夫はせっかくの出来立てコーヒーに冷たい牛乳を注いでぬるくして飲んでいます。

一度気を利かせてぬるいコーヒー牛乳をレンジで温め直したら、「なんでこんなに熱くしたの…」と悲しそうに言われてしまいました。

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余計なことしてごめんな…




何百年も前から熱いお茶を飲み続けている日本人と、ぬるいコーヒーを飲み続けているスペイン人では、「熱さへの耐久力」も変わってくるはず。

結果として料理の温度にも影響し、「スペイン人は猫舌」という説が浮上する羽目になってしまったのではないでしょうか。

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ちなみに味覚だけでなく、体外の温度にも敏感なようで、お風呂もかなりぬるま湯に入る傾向があるみたい







スペイン人は猫舌説 まとめ

スペイン人が猫舌である理由について考察してみました。

どうやら「美味しいと感じる温度」や「伝統的に呑まれてきた飲み物の温度」が影響しているようです。

是非皆さんも身近なスペイン人に温度について聞いてみてくださいね♪

ではではまた会いましょう、Chao!

参照:Tiempo.comEl mundo広島記念病院

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