¡Hola!
外国語大学でスペイン語を専攻していたチカ(@Chica_espana0)です!

今日のテーマは「スペイン語と英語の違いと似ている点」
スペイン語を勉強し始めるにあたって、気になるのが「英語との共通点」ですよね!
出来れば英語と似ている方が、勉強する身としては有難いのが本音では??
そこで今日は、実際に外国語大学でスペイン語を専攻し、既に6年以上勉強し続けている筆者が、スペイン語と英語がどう違うのか解説していきます♪
早速レッツゴー!!
スペイン語と英語は似ている?
よく聞かれるのが、

スペイン語と英語って似ているの?
という質問。
実際に外国語大学でスペイン語の文法、会話、文学、歴史などをみっちり勉強した私の答えは、
半分は似ているけど半分は違う!
です。
言語には「アルファベット」「発音」「文法」「語彙」等様々な要素がありますが、個人的にはスペイン語のこれらの要素のうち、半分は英語とそっくりです。
つまり、英語がペラペラな人にとってはスペイン語の習得はより簡単。
ペラペラとまではいかない人にとっても、義務教育程度の英語レベルを備えているだけでかなりスペイン語が勉強しやすくなります!
逆にスペイン語が得意な人にとっても、英語はかなり簡単な部類。

だからスペインには英語が得意な人が多いのね
では、これら二つの言語は具体的にはどこが似ていて、どこが違うのか詳しく解説していきます♪
スペイン語と英語の似ているところ
アルファベット(ローマ字)
英語には26文字のアルファベット(ラテン文字又はローマ字と呼びます)がありますよね。
スペイン語でも英語と全く同じ26文字のラテン文字アルファベット(+「ñ」を加えた27文字)を使います。
日本人からすると、「それってヨーロッパ言語の中では当たり前のことじゃない?」と思ってしまいがちですが、意外とそんなことはないのです。
実はヨーロッパの中だけでも「ラテン文字」「ギリシャ文字」「キリル文字」「グルジア文字」「アルメニア文字」等様々な文字が存在します。
例)
ロシア語
А, Б, В, Г, Д, Е, Ё, а, б, в, г, д, е, ё, Ж, З, И, Й, К, Л, М, ж, з, и, й, к, л, м…
ハンガリー語
A Á B C Cs D Dz Dzs E É F G Gy H I Í J K L Ly M. N Ny O Ó Ö Ő P R S Sz T Ty U Ú Ü Ű V Z Zs…
グルジア語
ა, A. ბ, B. გ, G. დ, D. ე, E. ვ, V. ზ, Z. თ, T…
スペインに比較的近いヨーロッパ諸国でも、独自のアルファベットを使う国は沢山あり、知識が無ければ読解は困難。
さらに世界に目を広げると、「アラビア文字」「漢字」「ハングル」「ひらがな」等数えきれないほどの文字が存在し、約7000語の中でラテン文字を使う言語はごく一部なのです。

つまりスペイン語は英語と同じアルファベットを使う限られた言語の1つなの
新しく外国語を勉強するにあたって、「文字がわかる」というだけでもかなりのアドバンテージですよね!
単語(ラテン語由来のもの)
「estación」「tren」「diccionario」…
これらのスペイン語単語を聞いて、なんとなく意味が想像できませんか?
そう、「estación」は駅、「tren」は電車、「diccionario」は辞書を意味します。

英語にそっくりだ!
もちろん、全ての単語が似ているわけではないのですが、英単語の中でも特にラテン語にルーツがあるものは、スペイン語にそっくりなものが多いのです。
なので英語を知っていれば、スペイン語単語を暗記するまでもなく何となく意味が分かってしまいます。
文構造
英語の授業で痛い程耳にした「SVO」「SVC」「SVOC」…
「S」は主語、「V」は動詞、「O」は目的語、「C」は補語を意味し、これらの組み合わせや順番はある程度決まっていますよね。
実はスペイン語も基本的な文構造は英語ととっても似ています。

つまり、スペイン語の単語を英語の基本文型に並べるだけで、大体意味が通じるよ
スペイン語と英語の違い
英語とスペイン語の似ている点を紹介した後は、違いも見ていきましょう♪
発音
スペイン語の発音はとってもシンプル。
書かれているローマ字の通りに発音すればOKです。
一単語ずつ発音を覚えないといけない英語とは全然違いますよね。
また、音自体も日本語に似ているので、初心者でもすぐに習得することができます。
例)
Amigo → アミーゴ
Gracias → グラシアス
大学のスペイン語専攻授業でも一応「発音」の勉強をするのですが、あまりにもシンプルなので講義自体は10分で終わってしまいました。

英語試験の難関「発音問題」も、スペイン語ではほとんど無いよ
動詞の活用(時制)
英語では一部の単語は「1人称単数/複数」「2人称単数/複数」「3人称単数/複数」「現在/過去」によって動詞の活用が少し違いますよね。
しかしスペイン語の場合は、全ての動詞において、それぞれの活用形が存在します。
さらに、英語にはない「未来形」「線過去形」「点過去形」「過去未来形」などの時制があり、それぞれ活用が異なります。
例)
英語「be」
現在 | 単数 | 複数 |
---|---|---|
1人称 | am | are |
2人称 | are | are |
3人称 | is | are |
過去 | 単数 | 複数 |
---|---|---|
1人称 | was | were |
2人称 | were | were |
3人称 | was | were |
スペイン語「ser」
現在 | 単数 | 複数 |
---|---|---|
1人称 | soy | somos |
2人称 | eres | sois |
3人称 | es | son |
点過去 | 単数 | 複数 |
---|---|---|
1人称 | fui | fuimos |
2人称 | fuiste | fuisteis |
3人称 | fue | fueron |
線過去 | 単数 | 複数 |
---|---|---|
1人称 | era | eramos |
2人称 | eras | erais |
3人称 | era | eran |
この他にも、「未来形」「過去未来形」等の活用がある。

つまり一つの動詞につき何十個もの活用形を覚えないといけないの(泣)
大学でスペイン語学科に入学した場合、こういった動詞の活用を覚えるだけで丸1年以上費やすことになります。
接続法
スペイン語には、英語には無い「接続法」という文法が存在します。
これは主に「非現実的な事象」について使われる、いわば「バーチャル時制」のようなもの。
例えば「もし~だったら」「将来~するとき」「~だったらいいなあ」「絶対実現不可能だけど~」などの文脈で登場します。
さらには「~するな(否定命令文)」「○○さんが××君が~したと言った(主節と従属節の主語が異なる時)」など、日常生活のあらゆる場面で使われる、とっても重要な表現。

しかも接続法にもそれぞれ現在形、線過去形、点過去形、未来形、過去未来形の活用があるんだよ…
名詞・形容詞の性
スペイン語を語る上で最も外せないのが「名詞と形容詞の性」
実は、スペイン語の全ての名詞には男女の性別があって、それぞれ性に合わせて形容詞の形が変わるのです。
大抵の場合は「a」で終わると女性、「o」で終わると男性ですが、この規則に当てはまる名詞はごくわずかで、実際には例外が沢山存在します。
例)
Rosa(バラ)→女
Libro(本)→男
Casa(家)→女
例外)
Mano(手)→女
Agua(水)→主に男
Universidad(大学)→女
Arroz(米)→男
主語の省略
英語では、どんな文章でも必ず頭に主語を置きます。
しかしスペイン語では、大抵の文章で主語を省略することができます。

動詞の活用で誰について話しているかすぐ分かるからね♪
例)
Yo soy Maria.
私はマリアです。
=Soy Maria.
私はマリアです。
動詞の活用が複雑な分、「人称」「単数/複数」「時制」等が動詞一単語でわかるメリットもあるのです。
スペイン語と英語どちらが簡単?
スペイン語と英語、似ているところと違うところがそれぞれ半分半分。
事前にどちらかの知識があるだけで、もう片方の言語の習得はかなり楽になります。
もし、「スペイン語と英語、どちらが簡単か」と言われれば、私はスペイン語を挙げます。

なぜなら、初心者でも読める、聞き取れる、発音できるから!
言語は実際に使えなければただの知識で終わってしまいます。
実際に使いこなすことを考えれば、多少文法が難しくてもスペイン語の方が日本人にとっては簡単なんじゃないかな。

正直文法が間違っていても、発音が綺麗に出来れば相手に通じるからね!
スペイン語と英語の似ている点と違い
まとめ
スペイン語と英語の似ている点と違いをまとめてみました。
結論は、「半分は似ているけど半分は違う」
特に発音、動詞の活用、名詞・形容詞の性はスペイン語ならではの要素がいっぱい。
しかし、世界中に存在する約7000の他の言語と比べれば、スペイン語はかなり英語に似ている方だと思います。
是非、英語の知識を活かしてスペイン語を勉強してみてくださいね♪
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ではではまた会いましょう、Caho!
参考:長岡技術科学大学
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