¡Hola!
大学でスペイン語を勉強し始めてから早5年。
今日も勉強を続けるChica.(@Chica_espana0)です!
今日はいつもとちょっと雰囲気を変えて、日記と言うかエッセイ風にゆるくお送りしていきたいと思います。

テーマはずばり、「スペイン語は就職に有利か」!!
きっと、このページを開いてくださった方の中には、就活を控えた大学生や、将来的にスペイン語を勉強したい、スペイン語圏に留学してみたい、と言う方が多いのでは。
そんな方に向けて、外大卒の私が実際に体験したことを基に持論を展開していきたいと思います。
ちなみに、今回は「日本での就活」にフォーカスしています。
「え~~、いつもの勉強系記事が読みたいよう!」と言う方は、こちらも見てみてね。
それでは、早速レッツゴー!!
筆者の経歴
就活経験談のような内容になるので、まずは筆者の経歴を!
日本の4年制大学でスペイン語を専攻。
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在学中に1年間スペインのアルカラ大学に留学
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1年休学、NZで4ヶ月間ワーキングホリデー
(何故4ヶ月だけなのかは改めて記事にまとめようと思います)
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帰国後4年生の2月から就活、国内の専門商社に就職
大学は日本の外国語大学に行きました。
とても小さな大学で、学部はもちろん外国語系のみ、公立でありながら入試も殆ど英語の得点のみ重視されるような学校でした。
なぜこの学校を選んだかと言うと「とにかく外国語の習得に集中したかったから」
結果は大当たりで、在学中にTOEIC835点、スペイン語はC1レベルまで上げることができました。

個人的には大満足しているよ
その後、スペインのアルカラ大学で1年留学(留学体験記はこちら)、ニュージーランドでワーキングホリデーもしました。
アカデミックかつグローバルな環境の大学だったので、学生のほとんどが5年~7年かけて卒業。私も例にもれず1年休学し、帰国後に少し遅れて2月から就活を始めました。
スペイン語は就職に有利か
職種や就職後にスペイン語を活かせるかどうかはさておき、まずは「就職に有利かどうか」という点に絞って考えてみようと思います。
結論から言うと、

「絶対に有利」!!
「グローバル企業」「グローバル人材」が声高らかに叫ばれる中、世界で2番目に多くの国で話されているスペイン語は話せるだけで採用にかなり有利になります。
私は日本で20社ほど面接を受けましたが、グループ面接で「英語力だけ」を武器にしていた学生よりかなり面接官のウケが良かったです。
スペインや中南米と関係のない企業でさえ、語学力を評価してもらえました。
(逆に、英語は帰国子女の学生も多いので、そうじゃない人が就活で効果的にアピールするのは大変そうでした…)
さらに効果的にスペイン語力をアピールするなら、以下の点を意識すると良いんじゃないかな。
- 英語とスペイン語両方できること
- 必ず語学系の資格を1つはとる
- 留学エピソード
(していないひとは資格で語学力アピール)
「英語+」スペイン語
正直、スペイン語を専門に扱う翻訳系の会社でない限り、一般的に求められる人材は「英語+α」のスキルを持つ人。
実際の国内の業務では国際言語である英語の方が使う頻度が高いので、スペイン語だけだと「就職に有利」とは言い切れなさそう。
それを意識して自己PRをすると、よりいい印象が残せると思います。
私は「ガクチカ」にスペイン語系サークルでの活動、「自己PR」にNZワーホリエピソードとアルバイトでの経験談を盛り込みました。
(私の場合、スペイン語学科卒であることと、既に学歴に留学先のスペインの大学の名前を書いていたので、あえて自己PRは英語力だけをアピールできるものにしました。)
なぜスペイン語なのか
1次面接から必ず聞かれたこの質問。
正直、スペイン語のレベルより、この質問への対策の方が就活では重要だと思いました。
明確な理由と目的を用意しておくとさらに効果的にスペイン語力をアピールできます。
(逆にここが漠然としていると、「就活に有利」とは言えなくなってしまうかも)
何で勉強しようと思ったのか、スペイン語を使って何がしたいのか(たとえスペイン語と業務が関係なくても)、どういう場面でスペイン語を活かしてきたか。ここが一番肝心。
1次面接から最終面接まで毎回聞かれると思っていたほうがいいと思います。
私の場合、
勉強しようと思った理由
「もともと得意な英語に加え、スペイン語もできたら地球の大半の人とコミュニケーションが取れると思ったから」
スペイン語で何がしたいか
「御社がメキシコ支社で生産販売している製品をまずは中南米、そして世界中に広めたい」
今までどう活かしてきたか
「アルバイト先のレストランに来店されたスペイン語圏のお客様に対し、スペイン語でサプライズメッセージを届けたところ、サービスに満足していただき店の売り上げにアップした」
などのエピソードを用意していきました。(実際はもっと深く掘り下げて説明しました)
筆者の就活
就活は帰国後すぐ、学校に復学する少し前の2月から開始。
正直、ずっと海外就職がしたくて留学やワーホリをしていたのですが、最終的には日本で就職活動をすることに。受ける企業も、あえて外資系ではない純日系企業ばかり受けていました。
理由はこんな感じ
- せっかく日本に生まれたので、日本独自の就活システムを体験したかった。
- 経験重視の海外現地採用より、未経験者であることが武器となる新卒採用で経験を積んでから海外に転職した方が、未経験の私には効率がいいと思った。
- 純日本系の企業の方が、海外で現地採用を目指す際、より純粋な比較対象になると思った。
正直はじめは日本での就職に全く興味がなく、なんなら日本社会から早く抜け出したいとすら考えていましたが、「日本で新卒採用を経験するなら今しかない、どうせ海外に行くなら日本の就活も経験しておこう」と考えたわけです。
なので、帰国後早速就活サイトに登録。
得意の外国語を活かせる、かつ好きなファッション業界に関われるという点から「グローバルに事業を展開している専門商社」を20社近く受けました。
もちろん、仕事でスペイン語を活かしたいと思っていたので、希望の職種の範囲内でその可能性がありそうな企業ばかり受けていました。
スペイン語が活かせる企業とは
少なくとも以下のような企業ではないでしょうか。
- スペインに本社がある外資系企業
- 「翻訳業務」を専門に募集している
- スペイン語圏に支社がある
- スペイン語圏に大口の取引先がある
もっと効率的かつ確実にスペイン語が活かせる仕事をさがしたいのであれば、DELEの運営も行っているInstituto Cervantesのホームページを見てみると良いかもしれません。
掲載数は多くないけど、実際にスペイン語を使うにはどれ位のレベルが必要なのか、どんな職種があるのかイメージすることができます。
私は日系の専門商社をターゲットにしていたので、上にあげた条件のうち3つめの「スペイン語圏に支社がある」と4つめの「スペイン語圏に大口の取引先がある」会社を重点的に受けました。
事実、私が受けた会社では日本で採用され経験を積んだ後、中南米などに出向となった人が数名いました。
ただし、注意しておきたいのは「日本で就職する限り、必ずしもスペイン語を活かせるとは限らない」ということ。
スペイン語就職には、英語以上にリスクがあります。
仕事ではスペイン語は役に立たない!?
スペイン語には、英語以上に仕事上で活かせないリスクがあります。
それは、「スペイン語を活かせる部署に配属される人はほんの一握り」だということ。
先ほども書いたように、私はスペイン語圏に支社と大口の取引先を持っている専門商社をいくつも受けました。
ただ、正直に言うと私が受けた中で「スペイン語を話せる人材を探している会社」は1社もありませんでした。
スペイン語圏に支社がある会社ばかり狙っていたのにこの現実。
面接官からはスペイン語ができることは高評価で、それが決め手で内定を頂けたところもありましたが、こちらからスペインや中南米支社の話を深堀しても、把握すらしていないことも結構ありました。
なぜか。
理由1「支社の従業員は現地採用で雇う」

これは盲点だった!
もちろん、日本である程度経験を積んでから現地に出向するパターンもありますが、それは現地をまとめられる管理職レベルになってからの話であって、若手から海外(特にスペイン語圏)に行ける企業はかなり少ないです。
(採用活動ではどの企業も「若手のうちから海外出張~」と言っていたけど、現実はそうでもないです…)
私が最終的に入社した専門商社は、日本から数名出向した実績がありましたが、全体の社員数から見るとわずか0.01%。
しかも支社以外でスペイン語が使える可能性がある部署は「海外営業部」ぐらいで、その海外営業部に配属される新卒はほとんどいませんでした。

これは会社によると思うけどネ
理由2「海外との取引は基本英語」
これは大体想像していたけど、現実はそれ以上でした。
基本英語。
だから就活でも「スペイン語の前にまずは英語」と言われていたわけですね。
取引先にスペイン語圏があるとしても、あちらもあちらで英語で話しかけてくるし、会議も基本英語。なぜなら日本の同僚も理解できる言語じゃないといけないから。
ただ、個別でやり取りする場合はスペイン語はかなり武器になります。
メールにしろ電話にしろ、スペイン語で話すと相手からかなり喜ばれて仕事の結果にも繋がってきます。
仕事でスペイン語を活かせた瞬間
ここからは筆者の就職後の話になってきます。
「こういうパターンもあるんだな」と言う程度に聞いていただけたらと思います。
熱心な就活の末、メキシコとヨーロッパなどに支社を持ち、比較的スペイン語が活かせそうな専門商社に入社した筆者。
ところが先ほどの通りの現実を目の当たりにします。
まず、本社採用の人は支社に飛ばされる可能性がかなり低い。
さらに、その年の新卒は一人も海外営業部に配属されませんでした。
(入社してから分かったのですが、採用活動で「海外営業」や「グローバルな活躍」をあれだけアピールしていたのは学生の興味を引くためであって、実際は海外営業がそれほど活発な会社ではなかったのです。多分こういう会社は少なくない…)

しかも、配属された部署は「法務部」
なぜ法務部!?!?!?!?!
配属発表の時、正直この感想しか出なかった…(泣)
もうこの時点でスペイン語、いや、英語とすら関われる可能性がゼロになったわけですが、奇跡が起きます。
法務部の仕事は主に「他社との契約書のリーガルチェックをすること」でした。
外国語しか勉強してこなかった私にとって、かなりハードで猛勉強が必要な仕事内容。
部署の同僚は全員弁護士か法学部卒。
毎日、営業部が結んでくる取引基本契約書や、業務委託契約書などを開いては法的に抜け落ちている箇所がないかを弁護士の上司と一緒に一言一句チェックしていました。
さらに、「かつ」「と」「または」「さらに」などの細かい言葉が契約内容にふさわしいか、漢字とひらがなが契約書全体で統一されているか、書式に狂いがないか、など改めて日本語としっかり向き合うことになりました。

配属ガチャの無慈悲さを実感…
そんなある日。
メキシコ支社の従業員を雇う際に結ぶ、雇用契約書のリーガルチェックの依頼が舞い降りてきました。
しかもスペイン語契約書!!!!!!!!
国内出張すらない、ましてや海外との繋がりが皆無と思えた法務部と言う部署で、奇跡的にスペイン語に触れる機会ができたのです。
就活時から面接でスペイン語と英語をアピールしまくっていたおかげで、海外からの契約書は主に私に回してもらえるようになりました。
(といっても基本的には日本語の契約書ばかりですが)
大学で沢山スペイン語を勉強しましたが、契約書のような公的文書の作成に携われたのは、あれが初めてでした。

本当にうれしかったーーー!
私の場合は法務部でしたが、おそらくどんな部署に入っても、いつかスペイン語が役に立つときが来ると確信しました。
そしてその可能性は、先ほどあげた条件
- スペインに本社がある外資系企業
- 「翻訳業務」を専門に募集している
- スペイン語圏に支社がある
- スペイン語圏に大口の取引先がある
を満たす企業であればあるほど高いと思いました。
私の場合、スペイン語契約書はメキシコ支社のものでしたからね。
結論
「スペイン語は就職に有利」だけど、「仕事で役立つとは限らない」!
でも、どんな業務であれ「いつかスペイン語が役に立つ可能性はある」!!
これが今日の結論ではないでしょうか。
100%絶対スペイン語を使いたいのであれば海外就職がおすすめですが、日本で就活する場合は
- スペイン語だけでなく英語力も上げる
- 受ける企業を慎重に選ぶ
この辺りを意識するとよりスペイン語が就活に役立つし、就職した後もプラスになること間違いなしです。
今日は少し長くなってしまったけど、どこかの誰かの役に少しでも役立てると嬉しいです。
ではでは、今日はこの辺で!
Chao!
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