¡Hola!
最近また留学に行きたくてうずうずしているChica.です!

今日のテーマは「アルカラ大学アルカリングアのレポート」
今まで3回の留学、4回の渡西経験がある私ですが、その中で最も印象的だったのがスペイン・アルカラ大学での留学。
外国人向けコース「アルカリングア」で1年長期留学(10か月コース)で行きました。
最終的な費用はなんと95万円!
もちろん、航空券、ホームステイ、授業料、生活費…全部込み!!
一般的なスペイン留学費用が150万円~200万円はする中、どうやってここまでコストカットしたかは、こちらの記事を読んでみてくださいね。
さてさて、今日はこれからスペインに留学する人に向けて、「アルカリングア」の特徴・選んだ理由・実際の感想についてレポートするよ!
早速¡Vamos!
アルカラ大学の特徴
1.歴史がある

アルカラ大学の特徴と言えば、何といっても「スペインで最も古い公立大学の一つ」!!
その創立は1499年!!!!
アルカラ大学がある町アルカラ・デ・エナーレスは、ヨーロッパの学園都市構造の先駆けにもなった街。
なので大学の校舎や街並み全体が世界遺産にも指定されているのです!!!
町の中心、Plaza de Cervantesには常に綺麗な花が咲き乱れ、季節によってferia(お祭り)やmercadillo de Navidad(クリスマスマーケット)が開催されます。
しかも世界的に有名な街でありながらかなり規模が小さいので、観光客もそれほど多くなく生活しやすかったです。

街並みもお店も凄く綺麗!!毎日学校に行くのが楽しかった!
2.セルバンテスと縁がある

アルカラ大学から歩いて1分の場所にセルバンテスの生家があります。

セルバンテスって誰??

ドンキホーテの生みの親で、スペインを代表する作家だよ~!
なので授業の題材でも頻繁にセルバンテスやドンキホーテが登場しました。
文化の授業ではセルバンテスの家にみんなで校外学習に行ったことも!
ちなみに私はセルバンテスん家(笑)から歩いて2分ぐらいのピソ(マンション)に住んでいました。
入場料も無料なので、10か月間の在学期間のうち何回も行きましたね。
家がある通りCalle Mayorにセルバンテスの銅像が付いたベンチがあるのですが、毎日留学生がここで写真を撮っていました。
なぜアルカラ大学を選んだのか

正直、スペイン国内にはサラゴサ大学、セゴビア大学、サンティアゴ大学など歴史があって観光名所もある大学は沢山あります。
じゃあ、なぜアルカラ大学を選んだのか??
理由は4つ!
- 日本の大学から派遣留学で行けるから
- 外国人向けコースがあるから
- 春入学でも対応してくれたから
- 首都マドリードに近いのに安く住める

「アルカラ」って入力しすぎて「コースがアルカラ」って変換されてしまいました(笑)
それぞれの理由について、詳しく説明していきます♪
1.日本の大学から派遣留学で行けるから
これは大きい。
なぜなら派遣で行ける=応募できる奨学金の幅が広がるから!
私が当時通っていた神戸市外国語大学では、交換留学と派遣留学に行く学生だけが応募できる奨学金制度があったんですよね。
一時期週7でバイトしていた私にとっては、とてもありがたい制度!
派遣留学生には長期で最大50万円、交換留学生にはさらに給付してもらえました。
でも交換留学生になるにはかなり成績優秀者でないといけなかったんですよね。
さらに私の大学では交換留学=学部留学だったので、必ずネイティブスペイン人学生と同じクラスで同じ授業を受けなければいけなかった。
こんな感じで交換留学だと色々と縛りがある一方、派遣留学はかなり自由でした。
- 公立大学ならスペイン国内どの学校に行っても可
- 外国人向けコースでも可
- 指定単位数を満たす&座学であればどの授業を受けても可
- 交換留学より比較的競争率が低い
留学生活を自分なりにカスタマイズしたかった私は迷わず派遣留学制度とその奨学金に応募しました。
そしてアルカラ大学(アルカリングア)はその派遣留学の対象校だったのです。
2.外国人向けコースがあるから
さっきもちょろっと出てきた「外国人向けコース」。

学部留学や語学学校と何が違うの?
学部留学は現地の大学生と一緒に授業を受けて、同じテストを受けます。
学部によっては医学や法律、経済学など大学ならではの専門的な勉強をすることができます。

卒業時には留学先の大学から公的な卒業証明書が貰えるよ
一方語学学校は文字通り、言語だけにフォーカスした学校。
外国人留学生向けに作られていて、私立であることが多いです。(その分授業料も高い)

スペイン語では「Academia」とか呼ばれているよ
そんな中、「外国人向けコース」は上の二つの中間的なポジションにあります。
- 公立大学に属している
- 大学学部生向けの学部授業も聴講可能
- 外国人向けの言語に特化したコース
- 卒業時に大学から公的な証明書が貰える
つまり、低予算で本格的なスペイン語の授業を受けられるのです!!!
アルカリングアの場合、授業料は10か月で60万円程度でした。
(日本の国公立大学の授業料とほぼ同じ!)
私の留学の目的は「とにかくスペイン語力を伸ばすこと」だったので、迷わずアルカリングアに入学しました。
3.春入学でも対応してくれたから
大抵海外の大学に留学する場合、現地の習慣に合わせて9月入学になるのが一般的なパターンだと思います。
でも、私はどうしても3月から1年間留学したかった!!
なぜなら夏休み中にヨーロッパ中をバックパックで一人旅したかったから!!
でも、普通の大学では3月から1年間留学させてくれるところって少ないんですよね。
そんな中アルカリングアは一年のカレンダーが
- 10月~12月:秋学期
- 1月~3月 :冬学期
- 3月~5月 :春学期
- 6月~9月 :1か月ごとの短期コース
という感じで細かく分かれていて、好きな時期のコースを組み合わせて受講できるのです。
私は3月~6月に初心者向けのクラスを受けた後、7月~8月を夏休みにして15か国バックパック旅行、9月~12月にC1の授業を受けました。

旅行先でスペイン語と英語を使いまくっていたおかげで、かなり語学力がアップした!!
4.首都マドリードに近いのに安く住める
首都に近いのにこだわっていたのは、沢山国内旅行に行きたかったから。
スペインの首都マドリードは国の中心に位置しており、どこに行くにもとてもアクセスがいいのです。
Alcalá de Henaresはマドリード州にあって、中心地から電車かバスで40分で行くことができます。
しかも、マドリード州には学生向けに20ユーロで州内の交通機関乗り放題の魔法の定期券(abono)がある!!
つまり、毎月20ユーロ払うだけで、
- 家から学校までのバス
- マドリードの中心地
- マドリード空港
- トレドや周辺の町
に乗り放題、行き放題!!
マドリードーアルカラのバスに至っては、一晩中走っているので、「終電逃した~~!」っていう日でも家の手前までabonoで乗ることができました。
マドリード州自体もスペインの中心にあるので、北はバスク、南はセビージャまで全国各地に数時間で行くことができます。

とにかくいろんな場所に旅行がしたかったので、アルカラの立地の良さには非常に助けられた!
私のお気に入りは、世界的歴史の中心地トレドとその周辺都市です。
旅行記も書いているので是非見てみてくださいね♪
しかも、中心地から40分の便利さでありながら、郊外に位置するため物価がとても安かったのも魅力的。
- 家 :シェアハウスで月2万円~
- バル :3ユーロでタパス+ビール
- 美容院:1000円カットが一般的
- 服 :数ユーロ~
特に家と食べ物が安かったですね。
マドリードのピソでシェアハウスとなると、最低でも月3万(きれいなところだと4、5万円~)はするので、かなり節約になります。
バルは、町によって価格帯やメニューが違うのですが、アルカラは「3ユーロでタパス+お酒」が一般的。
アルカラの中心地「Calle Mayor」には美味しくて安いバルやレストランが沢山立ち並んでいます。

留学友達や地元のスペイン人と安いバルめぐりしたのが楽しかった!
実際にアルカリングアを受けた感想
授業
アルカリングアでは「Lengua(言語)」と「Cultura(文化)」の授業が受けられるよ。
Lenguaは必修科目、Culturaは希望者だけがオプションで申し込むことができます。
Lenguaは毎週月~木曜日、Culturaは金曜日に開講。
全て一日4時間ほどで、入学時に午前授業組と午後授業組に分けられます。
Lengua | Cultura | |
---|---|---|
内容 | 文法、会話、語彙 | 芸術、歴史、映画、文学 |
開講日 | 月~木 | 金 |
履修 | 必修 | オプション(別途料金) |
レベル | A1~C1 | B1~(推奨) |
Lenguaについて
個人的には大満足でした。
レベル別に細かくクラスが分けられるので、自分に合った授業を受けることができる!
先生もベテランが多く、外国人にわかりやすく言語を教えるプロばかりなのも心強かったです。
渡西当初、私はかなりスペイン語が下手で、初心者向けの授業でどのタイミングで先生に質問されているかわからないぐらい致命的だったのですが、10か月後にはC1レベルのクラスで難なくディスカッションできるほどに上達しました。
アルカリングアは全体的にアジア系(特に中国人)が多いのですが、レベルが上がるにつれてアメリカ人、イタリア人、タイ人などいろんな国籍の学生と授業を受けられるところもよかったです。
しかも、クラスではどの国の子も同じぐらいのスペイン語レベルなので仲良くなりやすい!

こんなに色んな国の人と友達になれるのも外国人コースの魅力!
同じ時期にほかの大学に学部留学した友人も沢山いたのですが、ネイティブレベルのスペイン語レベルの授業と友達作りにかなり苦労していたようです。
そういう点では、かなり恵まれた環境で留学できたと思います。
Culturaについて
私は前期で両方、後期はLenguaだけを受けました。
なぜなら…
Culturaの授業の評判があまり良くなかったから(泣)
正直、「めちゃくちゃスペイン文化を勉強したい!!!」っていう人でなければ受けなくてもいいと思います。
週に1回だけの授業で、さらに各科目が4回ぐらいで終わってしますので、あまり専門的な内容ではなかったです…
私は前期のみ受けましたが、「他の国の留学生と仲良くなれた」「スペイン語初心者でも授業が分かりやすい」「レベルを超えて学内で交流できる」と言う点はとても良かったです。
後はこのCulturaの授業にも出たことで、色んな先生から校内ラジオの出演や学校のプロモーション動画の撮影に誘ってもらえました。

学校で顔が広くなりたい人にはいいかも?!
一方、高いスペイン語力を付けたい人や、留学中の限られた時間を別のことに有効活用したい人にはそこまでお勧めできません(泣)
私は後期はLenguaだけを選択したので、必然的に毎週3連休をつくることができました。
この時間に旅行に行ったり、自分で好きな勉強をした方が有意義な留学生活を送れると思います。

私は地域の絵画教室とintercambio(言語交換会)に行っていました
「Cultura気になるけど一気に一年分申し込むのは不安…」という人は、とりあえず前期だけ申し込んで、気に入ったら後から後期も受講するといいかもです。
施設
まずは良いところから。
アルカラ大学の巨大な図書館が無料で使える。
しかも24時間開いていて、自習スペースもかなり充実していました!
校舎がめちゃくちゃ綺麗
外見が世界遺産級。
内装も現代的に綺麗に整えられていて、人生で一番魅力的な教室でした。
お次にデメリット。
校内に飲食スペースがない
そもそも授業でお昼をまたぐことはないのですが、小腹がすいたときなんかは毎回外のコンビニかカフェまで買いに出かけていました。
本部の仕事がちょびっと遅い
これはスペイン全土で言えることですが(笑)
入学許可証を日本に送ってもらうのに数か月、入学後も学生証の発行に半年(笑)かかりました…
あまりにも遅すぎるときは、職員室まで直談判しに行くと案外すんなり対応してくれたりもします。
まあでも涼しい図書館が24時間使い放題の時点で、個人的には5億ポイントぐらい加算されているので問題なしです!!(笑)
まとめ
いかがでしょうか。
個人的にはアルカリングアは意欲がある人にとってとても開かれた場所だと思いました。
実際、入学時は「教室」という単語すらわからなくて全く違う教室で1日授業を受けてしまったほどスペイン語が下手だった私が、
わからないことも何でも教えてくれる先生のおかげでC1レベルまで上達できました。
ありがとうアルカリングア!!!
ただ、Culturaの授業だけは何とかしてくれアルカリングア!!(笑)
アルカラ大学やアルカリングアについてもっと知りたいことがあれば、どしどし質問くださいね!
ではまた、¡Hasta pronto!
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