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【サンタクロースは来ない】スペインでは三賢人がクリスマスプレゼントを持ってくる!?

¡Hola!

1年のイベントの中で一番クリスマスが好きなチカ(@Chica_espana0)です!

チカのアイコン画像チカ

今日のテーマは「スペインのサンタクロース」


題名でネタバレしている通り、スペインのクリスマスにはサンタではない別のおじさんが来ます。

その名もLos Reyes Magos(三賢人)!!

今日は彼らがいったい何者なのか、スペイン人はどのように彼らとクリスマスをお祝いするのか紹介していきます!

早速レッツゴー!!



目次

スペインにサンタクロースは来ない?



毎年12月になると、フィンランドから世界中にプレゼントを配りに行くサンタクロース。

そのモデルは1世紀ごろに小アジア(現在のトルコ)でキリスト教の司教を務めていた、聖ニコラオスだとされています。

その後キリスト教圏を中心に広まったサンタクロースの伝説は、今では神道の国日本でも多く目にすることが出来ます。

日本でサンタクロースと言えば、赤い服を着て白いもじゃもじゃの髭、大きなお腹に相棒のトナカイ。あと、よくショッピングセンターにいる。

毎年12月24日の夜に子供たちの家に行き、何かしらの手法で枕元にプレゼントを置いてくれる、気前のいいお爺さんという印象ですよね。

しかし、そんなサンタクロース。

なんとキリスト教の国スペインにはやってこないのです。

じゃあいったい誰が子供たちにプレゼントを配るのか?

そもそもスペインには「クリスマスにプレゼントを配る」という概念があるのか?

そこで登場するのが、スペイン独自のおじさんトリオ、Los Reyes Magos(三賢人)なのです。




Los Reyes Magos(三賢人)とは?


Los Reyes Magos(三賢人)とは?

Los Reyes Magosは、Los tres Reyes Magosとも呼ばれ、直訳すると「三人の魔法使いの王」となります。

日本語では「当方の三賢人、三賢者、三博士」などと呼ばれます。

キリストが誕生した時、夜空にひときわ輝く星に導かれ、祝福のために東方からラクダに乗ってやってきました。

三人の賢人にはそれぞれMelchor、Gaspar、Baltasarという名前があり、イラストでは肌の色が一人ずつ違うのが特徴的です。



それぞれの人物は、彼らがキリストのために持ってきた東方の贈り物にちなんで、

  • Melchor 黄金=権力の象徴
  • Gaspar  没薬=死の象徴
  • Baltasar お香=神性の象徴



を表していると言われています。

今日まで伝わる賢人の人数は、この「3つの贈り物」と、キリスト教の「三位一体」両方の「3」から派生しているという説もあります。



Los Reyes Magos(三賢人)の歴史

夜空に輝く星だけを頼りに、ベツレヘムのキリストを訪れたLos Reyes Magos(三賢人)。

彼らの存在については聖マタイの福音に記述が残されていますが、彼らが何者なのかについては謎に包まれたままでした。

そのため、かつては「王」や「賢人」ではなく、「天文学者」として讃えられ、中世の医療現場で祈りの対象とされていたことも。

現在知られているMelchior、Gaspar、Baltasarの名前が最初に歴史上に登場するのは、6世紀ごろ。

イタリアのサンタポリナーレ・ヌオヴォ聖堂のモザイク画に描かれていることが確認されています。

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世界遺産に登録されている美しい大聖堂だよ





その後ヨーロッパ中にこの伝説が広まるにつれ、いつしか「3人の天文学者」は「3人の賢人」になり、1月6日は彼らが子供たちにプレゼントを配る日となりました。

現在スペインでよく目にするLos Reyes Magos(三賢人)の容姿は、ルネサンス期に構築されたもの。

カラフルな長いローブに、エキゾチックな被り物。

グローバリゼーションの象徴のような、肌の色の違う3人トリオ。

長い歴史の中で少しずつ変化してきたLos Reyes Magos(三賢人)は、現在でもスペイン中で愛されています。



スペインでプレゼントを貰うのはいつ?


スペインでプレゼントを貰うのは1月6日

日本では12月25日にプレゼントをもらいますよね。

クリスマスの日は一日中プレゼントで遊んだ思い出がある人も多いのでは。

しかし、スペイン人にとって「クリスマスのプレゼント」は別の日に貰うのが一般的。

スペインでは、毎年1月5日の夜から1月6日の朝にかけてLos Reyes Magos(三賢人)がプレゼントを配りにやってくると言われており、子供たちは事前に欲しい物を手紙に書いてお願い事をします。

前日の1月5日は、彼らを迎えるためにスペイン全土で「Cabalgata de Reyes Magos」と呼ばれる大規模なパレードが行われます。

町中にキリスト教にちなんだ巨大な山車が現れ、光や音楽で盛り上がる様は圧巻の一言。

Los Reyes Magosやダンサーたちによってばらまかれる飴を拾うのも、忘れてはいけない一大イベントです。

年末にスペインに旅行へ行く際は、是非1月6日まで滞在して、本場のクリスマスムードを楽しんでくださいね!

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毎年それぞれの町でスケジュールが決まっているから要チェック!





12月25日は何をするの?



1月6日にプレゼントを貰うんだから、12月25日は何もしないのかと言うと、決してそうではありません。

キリストが生まれたとされるこの日には、家族で集まってパーティーを開くのが一般的。

しかも、ただのホームパーティーではありません。

親戚という親戚、家族の恋人という恋人を集めて、とびっきりのごちそうを食べるのがスペイン流。

巨大なステーキや、お皿一杯の茹でエビ、こんがり焼いた子羊や生ハムなど、普段はめったに食べないようなディナーが並びます。

スペイン人パートナーがいる場合、交際期間に関係なくクリスマスは必ずパーティーに誘われることになるので心の準備を。

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付き合って数日で恋人の家族のパーティーに呼ばれることも







スペインのサンタクロース



さて、スペインにはサンタクロースの文化がなく、その代わりにLos Reyes Magos(三賢人)がプレゼントを配ると紹介しました。

しかしここ数年、海外のサンタクロース文化を取り入れ、12月25日と1月6日両方でプレゼントを貰える家庭もあるようです。

12月25日はサンタクロース(スペイン語でPapa Noel)にプレゼントを貰い、夜はクリスマスパーティー。

12月31日から1月1日にかけてごちそうを食べながらカウントダウンパーティー。

1月5日はCabalgata de Reyes Magosのパレードを見てお菓子を食べ、1月6日に今度はLos Reyes Magosからプレゼント。

子供によっては、この期間に両親、祖父母、親戚、知り合いなどから10個近くのプレゼントをもらう子もいるそう。

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ハリーポッターの兄ダドリーみたいな状況



あまりにもプレゼント戦争が過熱していることから、スペインの大手新聞社20minutos

Niños ‘hiperregalados’(ハイパー貰いすぎている子供たち)」

という題で記事を出したほど。

スペインでは共働き家庭が多く、日ごろ子供と長い時間一緒に居てあげられない反動からこのような事態に陥っているのだそう。

それでも沢山物が貰えるのは羨ましいですね(笑)

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知り合い曰く4~5個のプレゼントは普通なんだとか





まとめ

スペインでは伝統的に、Los Reyes Magos(三賢人)がクリスマスにプレゼントを配る風習があります。

その歴史は古く、聖書に彼らの存在が明記されているほど。

時が経つにつれてLos Reyes Magos(三賢人)は個性豊かな三人組となりましたが、今もなお毎年大勢のスペイン人たちが彼らを讃え、パレードを開催しています。

年末にスペインを旅行する際は、是非1月6日まで滞在してみてくださいね♪

このサイトでは、スペインの文化やスペイン語、国際結婚、留学に関する情報を発信しています。

是非他の記事も読んでみてくださいね!

ではではまた会いましょう、Chao!

参考:ナショナルジオグラフィック20minutos

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カルディでお馴染みのあの歌や、魚が水を飲みまくるあの歌などを紹介。

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同じスペイン語圏でも、国によって歌詞が違う。

日本では絶対に歌えない悪口のような歌もあります(笑)

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