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【独学OK】DELE C1スピーキングの対策法まとめ

¡Hola!

スペイン語研究家、チカ(@Chica_espana0)です!

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今日のテーマは「DELE C1 スピーキング対策法」



スペイン語界で知らない人はいない、定番の試験「DELE」

その中でも比較的高難度の「C1レベル」のスピーキング試験の対策法を今日は伝授します。

早速レッツゴー!!



目次

DELE C1 スピーキング試験とは

C1レベルでは、環境問題や経済などに関する学術的な話題について、流暢に自分の意見を表現する力が求められます。

さらにスピーキング試験の特徴として、「長文を読解し、内容を理解したうえで自分の言葉で表現する」必要があります。

つまりC1レベルのスピーキング試験は、会話力を測ると同時に長文読解試験でもあるのです。

気になる試験内容はこちら。

試験内容

20分間の準備時間

800語程度の文章を読み、与えられた紙にメモを取る。

Tarea 1

読んだ長文に関して、3〜5分間面接官の前で発表。

Tarea 2

Taresa1で扱った文章について面接官と4〜6分間ディスカッション。

Tarea 3

その場で与えられる写真や図を見て、面接官と4〜6分間、ディスカッション。



Tarea1とTarea2では同じ長文資料について論述します。

Tarea3では、その場で試験官から与えられる資料について、友達(又は同僚)同士の会話を想定した、比較的カジュアルなディスカッションを展開します。





DELE C1 スピーキングモデル問題

スペイン語界隈の特徴として、世界的にメジャーの言語の割には、日本で書籍や専門サイトが凄く少ないんですよね。

初級者向けならまだしも、上級者向けの情報は特に皆無。

そのなかでも、私が偶然発見した無料のモデル問題とモデル動画を紹介します!

はじめに:公式動画を拝見

何事も、実際に見てみるのが一番の近道。

Youtubeにある公式動画を見て、実際にC1レベル合格した受験者の会話力を見てみましょう。

こんな感じで試験は進んでいきます。



いかがですか?

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いやいやレベル高すぎ無理泣きたい



私はこれを見てそう思いました(泣)

逆に、「え??意外といけそう!!!」と思った方は、C1ではなくC2を受けてみることをおすすめします。

実際の試験の様子を見てみたところで、次のステップに参りましょう!

2:実際の試験を解いてみる

対策法をいろいろ試す前に、まずは実際の試験を体当たりで受けてみて、今の自分の実力を試しましょう。

DELEを開催するInstituto Cervantesの公式HPでは、各レベルの受験者向けに無料でモデル問題を公開しています。

\34ページ以降参照/



問題を解く際に気を付けてもらいたい点は以下の通り。

実際の受験環境を想定する

出来れば問題は紙に印刷して、別紙に鉛筆でメモを取りながら解く。

時間はタイマーで管理し、必ず制限時間内に終わらせる。

自分の声を録音する

一人で解く場合も、ネイティブに手伝ってもらう場合も、必ず録音して後から聞き直せるようにする。

自分の声を聞くことで、客観的に実力を分析することが出来ます。

想定される試験官からの質問を準備

特に一人で解いてみる場合、事前に試験官からの質問を用意する。

試験官からの質問は主に、以下のものが挙げられます。

(大抵一つのTareaごとに3回程度質問されます)

Tarea2 質問例

  • 長文についての自分の意見(賛成か反対か)
  • テーマについて、自分の周り(国)で似たケースがあるか。
  • テーマに関する自分の経験談 等

Tarea3 質問例

  • どの選択肢が良いと思うか、その理由。
  • 与えられた条件を満たしているか、満たしていない場合、なぜそれを選んだか。
  • 反対意見についてどう思うか。


繰り返し練習すると、ある程度どんなテーマでどんな返答が来ても即座に対応できるようなります。


3.公式動画で答え合わせ

スピーキングなので明確な答えはないのですが、先ほどお試しで解いた内容と同じ試験を受けた受験生の動画があるので見てみましょう。



録音しておいた自分の音声と比べてどうでしょうか?

私の場合はこの時点で「語彙力が弱い・文章の展開が分かりにくい・話す時間が短い」という欠点が見つかったので、試験日までに重点的に対策することにしました。




Tarea1 独学対策法

長文読解

800語程度の長文を読みます。

テーマは環境問題、経済、教育、科学など。

El PAÍSなどの新聞記事からまるまる出されることが多いです。

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つまり、日ごろから新聞を読むのが一番効果的な対策!!!



私が試験を受けた時は、2つの異なるテーマの長文から好きな方を選ぶことが出来ました。

あらかじめ得意な分野のテーマの目星を付けておくと、即座に選択できるのでおすすめです。

長文を読むときに注意しないといけないのが、別紙のみにメモを書き込むこと。

長文が印刷された紙は(少なくとも私が日本で受けた際は)ラミネート加工されており書き込み不可能で、準備時間が終わり次第回収されてしまいました。

ただし、メモは試験部屋に持ち込み可能で、入室するとまた長文が印刷された別の紙を貸してもらえます。



準備時間のメモのコツ

必ずメモしておく情報は以下の通り。

  • 記事のタイトル

試験部屋でも記事を貸してもらえますが、念のため。

  • 筆者の情報(名前、新聞社、職業)

少しだけ筆者の情報も織り交ぜると、効果的に時間を稼ぐことが出来ます。

  • 記事のキーワードとなる単語、表現

分からない単語や「これスピーキングで使ったら得点高そうだな」という表現があったら、迷わずメモしてそのまま使うと効果的。

  • 筆者の意図

記事で筆者は何を伝えたいのか。

それに対する自分の意見も考えながらメモをとるとTarea2で役立ちます。

本番ではメモをそのまま読み上げることはできないので、出来るだけ相手の顔を見ながらスピーチできるような簡単なメモをするのがおすすめ。



論述時のコツ

コツは大きく分けて4つ。

  • 全体の枠組みを捉える
  • 記事の題名・作者の紹介をして時間を稼ぐ
  • 接続詞を活用する
  • 最後に作者の意図をまとめる



1の「全体の枠組みを捉える」とは、おおまかにどのような流れで記事を紹介するか組み立てておくということ。

私はこんな感じで組み立てるように意識しました。

STEP
起:記事の基本情報

記事の題名、著者の名前、出版社情報など

STEP
承:具体的なデータを交えた説明

本文中の具体的なデータを活用する。

STEP
転:記事内で紹介されている反対意見、例外、変化等

「Sin embargo…」で話し始めると効果的。

STEP
結:筆者の意図

本文中に書かれていない場合は言わなくて大丈夫。



他にも気を付ける点はいくつかあります。

挨拶・自己紹介

動画を見てわかる通り、Tarea1は簡単な挨拶と自己紹介から始まります。

  • 自分の名前
  • スペイン語を勉強している理由
  • いつから勉強しているか



等を聞かれるので、事前に1分程度の紹介文を考えておくと安心です。



テンプレート文を用意

あらかじめ最低限のテンプレート文を用意して、不要な努力は省くようにすると良いです。

どんなテーマであれ、私は以下の文を使いまわしていました。

Me gustaría presesntar un articulo ”(記事のタイトル)” de 2015 escrito por (筆者の名前) que es peliodista/ psicologo/ presentador/ experto de(出版社).

Una vez leído este articulo, puedo decir que el tema principal es(環境問題、教育、経済などのおおまかなテーマ).

Debido a su presentacion, (記事の説明)

Sin embargo,(記事内で紹介されている反対意見、例外、変化)

Bueno, al final del texto, el autor resume que(筆者の意図)



※自分の意見はTarea2で言うので、Tarea1では筆者の意図だけ紹介すると話のネタが被りません。


沢山話す

Tarea1では、基本的に受験者のみが発言します。

実際の試験時間は3~5分ですが、試験官に止められるまで話し続けるくらいの気持ちでいた方がいいです。

なので、はじめは5~7分くらい一人で話し続ける練習をしておくと、当日時間が余っても慌てる可能性が少なくなります。

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本番は絶対に緊張で早口になって早く終わるから、とにかく沢山話せるようにしておくといいよ!





おすすめの練習法

出題は大抵新聞記事なので、日ごろから El PAÍSEl MUNDO などの記事を読むのがおすすめ。

試験では800語程度の記事が出されますが、練習では900語程度の記事を18分くらいで読むと本番で余裕を感じられます。

18分間で記事を読みながら、要点をメモ。それについて7分間録音しながらスピーチ。

毎日これを繰り返すと、2週間ぐらいでなんかええ感じに仕上がります。

個人的には「題名に知らない単語が使われている記事」や「題名だけでは内容が分からない記事」の方が、読みながら内容を推測する力が付きやすいです。

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記事を選ぶ際は、目を閉じてランダムに選ぶと本番さながらの緊張感が生まれるよ





Tarea2  独学対策法

Tarea2では、Tarea1の長文についての自分の意見を求められます。

コツはこんな感じ。

  • 準備時間のうちにある程度話す内容を決めておく
  • 1聞かれたら10返す

とにかく沢山話して、自分のスピーキング力をアピール。

話す時間が少ないと、その分質問の数が増えて想定外のことを聞かれることも。

  • 質問の意味が分からない事態を想定

たまに「え?何を聞いてますのん?」をいう内容の質問をされることも。

聞き返す際は、「つまり○○かどうかということですよね」というように、あくまでも確認のていでいくと印象が良いと思います。

分かるだけの単語を拾って、出来るだけ質問の趣旨に合いそうな答えを返す練習もしておくといいです。

  • 質問にははっきりとSíかNoで答える

特に「この意見に賛成ですか」「あなたの周りにもこのようなことがありますか」などのように、「はい」か「いいえ」で答える質問の場合は、理由を言う前に自分の立場を明らかにすること。



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本番では意外とこれが難しかったりする


Tarea2の対策として、私は以下のことを実践していました。



色んなネイティブの声を聞く

身近にネイティブがいる環境なら、いろんな人に練習に付き合ってもらう。

独学の場合は、Youtubeや映画で様々な国のスペイン語を聞く。

聞きながら自分の言葉で返事をしてみる。

人によってアクセントや語彙、聴き取りやすさが全然違うので、とにかく数をこなしてどんな面接官にも対応できるようにしましょう。

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Tarea2では面接官の質問が理解できない=それすなわち命取り。





Tarea3 独学対策法

Tarea3では、その場で新しいテーマについての資料が渡され、即座にディスカッションを開始しないといけません。

コツはこんな感じ。

  • 自分と試験官がどんな立場を想定されているか確認

「友達同士」「市役所の職員」「コンペの審査員」など、テーマによって状況が設定されています。

資料をよく読んで、まずは自分がどんな立場からの意見を求められているか確認しましょう。

  • 条件を確認

大抵の場合、資料では4つの条件と4つの写真が示され、条件に沿ってどの写真が一番ふさわしいか議論します。

議論の中では全ての条件について考察するように意識しましょう。

  • 写真を分析

写真には説明がついているものもあります。

よく読んで、瞬時に「どの写真が」「どの条件を満たすか」を分析。





状況説明の力を付ける

グーグルで「環境問題」「リサイクル」「交通手段」「宿泊施設」等のキーワードで適当に画像検索をして、ランダムに選んだ画像を即座にスペイン語で説明してみましょう。

その画像が何を表しているか。

その写真は社会にどんな影響を与え、自分たちにどんな利益を与えるのか。

身近なテーマの写真でも、スペイン語で説明となると意外と難しいですが、本番ではこれを瞬時に4枚こなさなければいけません。



サイトや教材を活用する

Tarea3は、次の章で紹介するサイトや教材を使用して対策するのがおすすめ。

様々なテーマや条件についての問題を幅広く練習できます。



注意すること

Tarea3で一番大切なのは、面接官と協力して一つの結論を出す過程であり、相手を論破することではありません。

状況によっては制限時間内に結論が出なかったり、面接官が自分の主張を通そうとすることもあります。

結論にこだわらず、全ての写真について正確な語彙を用いながら論理的に分析する過程に焦点を当てましょう。

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自分が折れる形で面接官の主張を採用するときは「Creo que tengo que rendirme.」と言えば大丈夫だよ





DELE C1おすすめサイト・教材

最後に、スピーキング練習のおすすめ教材をご紹介。

これらをうまく使えば、独学でも合格を目指すことが出来ます。

Preparación al DELE C1

世界中のスペイン語界隈で一番ポピュラーな問題集。

試験本番さながらに紙に印刷された問題を解きたい人、スピーキングからリーディングまでワンストップで一気に練習したい人におすすめ。

問題集と答えが別売りなので注意。

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とりあえずこれさえ買っておけば安心





会話と作文に役立つスペイン語定型表現365

個人的に買った中で一番スピーキングに役立った本。

C1レベルでもかなり役立つ数少ない書籍です。

レビュー記事も書いているので、興味のある方は見てみてください!





Instituto Cervantes



まずは公式情報を網羅。

過去問や出題内容、点数配分など、試験を制する上で必要な情報もいっぱい!!

開催場所や日程が変更される場合もホームページで告知されるので、定期的にチェック!

Spanish with Vicente

自身がDELE試験官でもあるVicete先生と一緒にスペイン語の練習ができるサイト。

Youtubeチャンネルも役に立つ情報がいっぱいです。

ONLINE SPANISH



モデル問題が沢山載っている素晴らしいサイト。

スピーキング問題はもちろん、試験官からの質問例も載っているので、独学で練習する人にもぴったり。




まとめ

DELE C1スピーキングの対策法を紹介してみました。

一言でまとめるならば、「とにかく沢山スペイン語を話してこ!!!!」

恐らくこのレベルを受ける皆さんなら、既に文法や長文読解はマスターしているはず。

あとはそれを実践して自在に操るのみです!!!

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インプットよりアウトプットに時間を割いていくのがポイント



当日の試験で100%の実力が出せるように、晴れてC1ホルダーになれるように、私はネットの中から応援しています♪

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是非他の記事も読んでみてくださいね!

ではではまた会いましょう、Chao!

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