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【アンケート結果が凄い】「知らない人にどこまで頼める?」スペイン語圏の人と日本人の違い

¡Hola!

スペイン文化研究家のチカ(@Chica_espana0)です!

チカのアイコン画像チカ

今日のテーマは「スペイン語圏の人と日本人、知らない人にどこまで頼める?」



実はこれ、スペイン留学中にクラスでディスカッションし、信じられないほど盛り上がったテーマ。

「あなたの国では道端で知らない人にどんなことまで頼むことが出来るか?」

スペイン語圏の人と言えば、フレンドリーで人見知りしないイメージですよね。

気になる結果は、日本の文化とは全然違うものもあれば、意外と共通点があるものも!

今日はそんな異文化についてお話していきます♪

早速レッツゴー!!





目次

スペイン語圏の人と日本人の違い

セコム

日本語で「知らない人に声をかける」と検索すると、最初に出てくるのは警備会社セコムのホームページ。

ページの名前は「知らない人に声をかけられたら?対処法と子どもへの教え方」

言わずもがな不審者対策を啓発するためのものですね。

これに続く他の検索結果は、「自然に上司と雑談する方法」や「職場で知らない人と話す方法」など、職場での会話力に関するものが多いです。

一方、スペイン語で「hablar a los desconocidos(知らない人に話しかける)」と検索してみると…?

La vanguardia

最初に出てくるのは「Por qué sí deberías hablar con extraños(どうして知らない人と話すべきなのか)」というスペインのページ。

ここでは、孤独感を感じていた筆者が職場やカフェ、バスの中などで積極的に知らない人に話しかけることで、どのような心境の変化があったかを綴っています。

次に続くページは「最も大事なのは知らない人と話すこと」や「知らない人と話すメリット」など。

日本語に比べ、生活する上で関わるより広範囲の「知らない人」に焦点をあて、彼らと話すメリットを伝えるページが多かったです。



スペイン語圏で盛んな「知らない人と話す」文化

スペインを訪れた時最初に驚いたのが、

チカのアイコン画像チカ

スペイン人道端でめっちゃ話しかけてくる!!!



スーツケースとガイドブックを持った「いかにも観光客」の私に、何故かいろんな人がスペイン語で話しかけてくる。

「エレベーターはあっちだよ」と反対側のホームから叫んで教えてくれるマダム。

「どこから来たの?」と聞いてくれるカフェのウェイター。

「アルカラ行のバスはここ?」と何故か私に尋ねるお婆さん。

「その髪型めっちゃ可愛いね!」と突然褒めてくれるエレベーターのお姉さん。

「一緒にビーチに行かない?」と誘ってくれた地元のおばちゃん。(結局一緒に行った)

スペインに関わらず、ラテンアメリカの友達もそんな感じだったので、スペイン語圏では共通して他人にオープンな国民性があるようです。



道端の知らない人にどこまで頼めるか

私にとって2回目のスペイン滞在はアルカラ大学への留学でした。

ここでの授業は、留学生の出身国とスペインの文化を比較しディスカッションするものが多かったです。

その中で一番心に残っているテーマが「道端の知らない人にどこまで頼めるか」

ここでのディスカッションの内容が、あまりにも衝撃的で忘れられなかったので、留学から3年経った今、改めてアンケートを行いまとめてみようと思います。



アンケート内容


  • 7つの質問を用意
  • 日本人、およびスペイン語圏の人々にアンケート
  • 日本人の参加人数は11人、スペイン語圏は7人



スペイン語圏の参加人数が少ないのが残念。

しかし、今回用意した質問自体、「スペインでは一般的に知らない人に行うことが出来るもの」としてスペイン語の教材に載っており、実際に授業でスペイン人と議論したものでした。

よって大半のスペイン人にとっては、程度は違えど許容範囲内であるいう仮定を立てておきます。

スペイン語圏の参加者はスペイン人(2)、アルゼンチン人(2)、チリ人(2)、メキシコ人(1)。

参加してくださった方、ありがとうございます!!!





質問内容

「問:知らない人に以下のものを尋ねたり頼むことはできるか」

  1. 時間を尋ねる
  2. 道を尋ねる
  3. ライターを借りる
  4. ボールペンを借りる
  5. SNSのアカウントを聞く
  6. 少しだけお金を借りる
  7. 電話を借りる

さて、日本人とスペイン語圏の人たちそれぞれの答えはどのようなものだったのでしょうか。



知らない人に時間を尋ねる

 出来る出来ない考えたことが無い
日本人605
スペ語520

日本人は「そもそも時間を知らない人に聞こうと思ったことが無い」という人が多い結果となりました。

今ではスマホや腕時計を持つ人が大半なので、わざわざ知らない人に聞く機会が無いのかもしれません。

一方、スペイン語圏の人は「出来ない」と答えた人が2人。

理由として挙げられたのが「道端で知らない人に時間を聞いてスマホを取り出させるのは、スリの有名な手法だから」でした。

ちなみにこのように答えたのはどちらもアルゼンチン人でしたが、他の国でもこのように考える人は多い様子。

スペイン人の中にも、「数年前はよく道端で時間を聞いていたけど、今は怪しまれるからやらない」という声が多かったです。

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想像の斜め上の答え!!!!





知らない人に道を尋ねる

 出来る出来ない考えたことが無い
日本人810
スペ語700

知らない人に道を尋ねるのは、おそらくどの国でもよくある光景なのでしょう。

日本では1人だけが「出来ない」と答えましたが、それ以外の参加者は全員「出来る」と答えました。

スペイン語圏では(特にスペインでは)いかにも観光客の私にスペイン語で道を聞いてきたぐらいなので納得の結果です。

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私は道を聞くのが苦手(聞いてもよく理解できない)ので、出来るだけ自力でたどり着こうとしちゃう(笑)





知らない人にライターを借りる

 出来る出来ない考えたことが無い
日本人205
スペ語700

日本人は70%以上が「しようと思ったことが無い」とのことでした。

恐らくこれは回答者の喫煙率が直接反映された結果だと思います。

一方、スペイン語圏では全員が「出来る」との回答。

日本と同じように喫煙率が反映されていないのはなぜでしょう。

そもそも日本では、「ライターを借りる」というのは喫煙所に限った行為なのではないでしょうか。

相手が喫煙者で、必ずライターを持っているとわかった上で(もしくは丁度使っているタイミングで)「ライターを借りてもいいですか」と聞く人が多いのでは。

しかし、スペイン語圏はちょっと違う。

もちろん喫煙所で聞く人もいるだろうけど、そもそも道端で片っ端から通行人に「ライターを持っているか」と聞いて回る人が多い、という文化の違いが現れていると思います。

事実、私は日本で歩いていて「ライターを貸してくれませんか」と聞かれたことはまだ一度もありません。

(煙草を吸いながら歩いていたら聞かれる可能性があるかもしれませんが…)

しかしスペインでは、おじさんから少年、お姉さんまで毎日のように道端で聞かれました。

極めつけは、スペイン人夫と初めてのデート中に、いきなり私を差し置いて道端の女の子たちにライターを持っているか聞きに行かれたことも。

夫は全く悪気のない様子だし、女の子たちも手慣れた様子でライターを貸してくれたので、とても新鮮な気持ちになりました。

チカのアイコン画像チカ

「道端でライターを借りる(=持っているか聞いて回る)」は私にとってカルチャーショックだった





知らない人にボールペンを借りる

 出来る出来ない考えたことが無い
日本人413
スペ語700

日本人は「出来る」と答えた人が一番多かった一方、参加者の半数がネガティブな意見でした。

そもそもボールペンを知らない人に借りる機会が少ないからですかね。

もし飛行機内で関税の申請用紙を書くとき、ペンを持っていなかったらどうするのか気になります。(私だけかな?)

一方、スペイン語圏は全員「出来る」と回答。

質問内容に関係ありませんが、スペイン語圏の人はゼロか100はっきり分かれるので面白いです。

スペイン人の知り合い曰く、「高級なボールペンなら盗られるから貸さない」との意見も。

チカのアイコン画像チカ

盗られる危険があるかどうかが基準なのね





知らない人にSNSのアカウントを聞く

 出来る出来ない考えたことが無い
日本人024
スペ語223

ちょっとこれは難しい質問だったかもしれませんね(笑)

日本人で「知らない人にSNSのアカウントを聞く」に「出来る」と答えた人は誰もいませんでした。

一方、スペイン語圏の方々も同様にあまり積極的ではない様子。

「出来る」と答えた2人を除き、「Sería demasiado.(それはやりすぎ)」というコメントが多く寄せられました。

スペイン語でツイッター、インスタ、フェイスブックなどを投稿すると、しょっちゅう知らないネイティブから絡まれるので意外な結果でした。

(既にアカウントを知っている人ならガンガン行けるけど、アカウントを聞く行為自体は面倒なのかな?)

チカのアイコン画像チカ

「聞けるけど、Don Juan(スペインの伝説のプレイボーイ貴族)だと思われる」という回答もあったよ





知らない人に少しだけお金を借りる

 出来る出来ない考えたことが無い
日本人124
スペ語160

さてお次の質問は「お金」

電車に乗ろうと思ったら数十円足りない!

財布を落として家に帰れない!!

はたまた単純にお金を貸してほしい!!

理由はいろいろと考えられますが、果たしてそれぞれの国の人の答えはというと…?

日本人はたった一人「出来る」と答え、他の人はネガティブな回答。

スペイン語圏でも同様でした。

ちなみに唯一スペイン語圏で「出来る」と答えたのはアルゼンチンの男性。

先ほど「時間を聞く」という質問には「スマホ泥棒の可能性があるので出来ない」と答えた一方、お金に関しては「緊急事態に限り可能」とのことでした。

チカのアイコン画像チカ

さじ加減が難しいな



個人的に、スペインでは毎日のようにホームレスの人々が通行人にお金をせびる様子を見ていたので、日本よりかは「実際に知らない人に直接お金を頼む人」は多い印象でした。

(逆に日本では通行人に直接お金を求めて話しかける人に、まだ出会ったことがありません)

しかし、いざ自分がそれを出来るかというとそれは別次元の模様。

「確かにお金をせびる人もいるけど、彼らと自分は違う、自分はそんなことは出来ない」ということでしょうか。

チカのアイコン画像チカ

ちなみに私は知らない人に1000円借りて、後日返しに行った経験があります





知らない人に電話を借りる

 出来る出来ない考えたことが無い
日本人202
スペ語160

少しずつ日本人の回答者が減っていますが、筆者の力不足なのでご勘弁。

「電話を借りることが出来るかどうか」では、日本人の50%が「出来る」と答えました。

一方、スペイン語圏では一人を除き全員が「出来ない」と回答。

理由は「スマホ泥棒を疑われるから」

やはり基準は「泥棒と思われるかどうか」なのですね。

スペインにいたころ、私は2か月に1回のペースでスリに遭遇し、スマホを狙われていました。

こういった被害は留学生や観光客だけでなく、ネイティブたちも常に危険にさらされているのです。

現地の人々は自分を守るために、「怪しいことには関わらない」「怪しまれる行動はとらない」を徹底しているようです。

でも緊急時、いざ電話をしようと思ったら充電が無い!

又は携帯自体持っていない!

そんな時はどうするのでしょうか。

今どき公衆電話なんてほとんど見かけないし、そもそも電話番号も覚えていないし…

チカのアイコン画像チカ

私だったら交番まで行って電話を貸してもらうかな?





道端の知らない人にどこまで頼めるか
まとめ

「道端の知らない人にどこまで頼めるか」をテーマに、日本人とスペイン語圏の人合計18人にアンケートをとってみました。

結果は、意外なところでそれぞれの国の文化を反映していて面白かったです。

実はこの調査、誰に頼まれるわけでもなく、ただの個人の興味本位で行ったので回答者の母数も少なく結果にムラがある状況。

(興味だけで勝手に調査して記事にまとめる行為、今となっては狂気沙汰な気がしてきました笑)

よって、国や地域によって回答が全く違ってくるかもしれません。

是非身近なネイティブに聞いてみて、その場を盛り上げてみてくださいね!

そして面白い回答があれば、私にも教えてください♪

ではではまた会いましょう、Chao!

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