¡Hola!
元外大生でスペイン語ブロガーのチカ(@Chica_espana0)です!

今日のテーマは「DELE A1独学勉強法」
DELEといえば、スペイン語ラーナーの間で知らない人はいない、権威あるスペイン語資格。
でも一体どうやって試験対策したらいいの?
独学でも大丈夫?作文の練習方法は?
などなど、DELEに関するあらゆる疑問に答えていきます♪
早速レッツゴー!
DELEとは
DELEとは1988年に始まった、スペイン語を母国語としない人々のスペイン語能力を測るテスト。
世界で最も権威のあるスペイン語資格テストであり、世界100カ国以上で実施されています。
日本では「西検」(スペイン語検定)もポピュラーですが、こちらは日本の団体が実施しているため、海外の人にとっては馴染みがないです。
もし将来的に海外でスペイン語を使って仕事をしたり、現地の大学に入りたい場合は、国際的に認知度の高いDELEの受験をおすすめします。

英語で例えると「TOEIC=DELE」「英検=西検」のような感じだよ!
A1レベルに必要な力
DELEは初心者の「A1」「A2」、中級者の「B1」「B2」、上級者の「C1」「C2」のように、スペイン語レベルに合わせて異なる試験を用意しています。
「A1」は、スペイン語学習者の中でも最も入門レベル。
DELEを実施する団体Instituto Cervantesは、A1レベルに必要な力を以下のように定義しています。
即時に必要な、生活でよく使われる表現を理解し、対応することができる。
ゆっくり、簡単に、対話者の協力を得ながら、個人情報や日常生活などをコミュニケーションをとりながら話したり、尋ねることができるレベル。
引用:Instituto Cervantes
これだけ聞いても、わかるような、わからないような…という感じですよね。
もっと具体的にイメージしやすいように説明していきましょう!
実際のA1レベルの語学力
YouTube上に、Instituto Cervantesが載せている公式動画があります。
ここでは実際にA1レベルの生徒が試験を受けている様子を見ることが出来ます。
いかがでしょうか。

一番簡単なテストの割にレベル高くないか?!
初めて見た時は私もびっくりしました。
でも大丈夫!
きちんとポイントを押さえれば、十分対策が可能です!

早速勉強方法を紹介していくよ!
DELE A1の独学対策方法
試験の概要を押さえる
まずは試験の概要をチェック!!
DELEでは、全レベルで「読解」「作文」「リスニング」「口頭表現(スピーキング)」の4つのテストがあり、2つのグループに分けられています。
GRUPO1
読解45分25点、作文25分25点
GRUPO2
リスニング25分25点、口頭表現10分25点
それぞれのグループの合計が30点以上になると合格です。
当日の時間割
テストの時間割は既に決まっているので、実際にこの流れで練習しておくのがおすすめ。
8:30 集合
9:00-9:45 読解(45分)
9:50-10:15 リスニング(25分)
10:20-10:45 西作文(25分)
※口頭試験(準備10分、面接10分)は人によって実施時間が異なる
DELEはとにかく朝が早い!
練習段階から早朝に問題を解き、事前に頭を慣れさせておきましょう!

最新の試験情報はInstituto CervantesのHPでチェック!
公式問題を見てみる
Instituto Cervantesの公式HPには無料の問題が載っています。
色々な対策をする前に、まずは体当たりで受けて自分の実力を試してみましょう!
この際気を付けるべきことは以下の通り。
必ずタイマーで時間を計る
タイマーで時間を計り、解ききれない分は終わってから解く。
紙に印刷して解く
実際の試験環境を想定し、紙に印刷して解く。
(スピーキングは会場によって問題文に書き込めないことがあるので注意)
自分の声を録音する
もしスピーキングにもチャレンジする場合は、自分の声を録音して後からチェックできるようにする。
これらを意識して解いてみたら、きっと今の自分に足りないものが見えてくるはず。
課題が分かったところで、早速勉強方法を紹介していきます♪
読解の独学勉強方法
A1の読解問題では、メール、手紙、広告、看板などの文章を読むことになります。
読解で一番大事なのは、「時間以内に文章を読みきること」!
そのためには、日ごろから長めの文章を読む習慣をつけておくのがおすすめです。

いきなり難しい文章を読むと疲れるから、まずはA1向けの語彙で書かれた文章から挑戦しよう
Un día en Madridを読む
Un día en Madridは、A1レベルのスペイン語で書かれた物語。
あるカップルがマドリードで特別な週末を過ごすという内容です。
「初心者なのにいきなりスペイン語の物語?!」と思うかもしれませんが、とにかく早いうちから沢山ネイティブ文章に触れるのが一番の近道!
「Un día en」シリーズは実在するスペイン語圏の都市を舞台にしていて、他にも「Barcelona(バルセロナ)」や「Mexico
(メキシコ)」版もあります。

勉強中に世界を旅している気分になれるよ
Lingua.comを読む

Lingua.comでは、実際の試験を模した文章を無料で読むことが出来ます。
しかも練習問題の答え合わせもしてくれるから驚き。
種類が少なく、問題形式が少しDELEと違うのが難点ですが、無料なので試験前に覗いてみてはいかがでしょうか。
作文の独学勉強方法
DELEの公式問題にもある通り、A1の作文では「申し込みフォーム」などに記入する問題と、30~40文字程度で作文をする問題の二つが出ます。
残念ながら作文は、DELEに詳しいネイティブの添削が無ければ完全な対策は出来ません。
それでも、できるだけ独学で対策したい人には以下の方法があります。
Hello Talkで質問する

「Hello Talk」とは、言語効果や異文化交流に特化したSNSアプリ。
自分で書いた文章を、ネイティブに添削してもらうことが出来ます。
A1レベル合格に必要な言い回しや語彙を満たしているかはわからないものの、文法はほぼ完ぺきに直してくれます。
日常的に遊び感覚で投稿を続けていると、新しい友達が出来たりして楽しい!

独学の場合、頼れるネイティブを見つけ出すのが成功のポイント!
リスニングの勉強方法
A1のリスニングでは、比較的短い音声を聞きながら、問題文に印刷された絵や質問に答えます。
対策はとにかくネイティブ音声を聞きまくること!
スペイン語教室の先生や友達と沢山会話するのはもちろん、家でもできる対策がいくつかあります。
公式HPの音声を聞く
Instituto Cervantes公式HPにはモデル音声のデータが載っています。
一度ダウンロードして聞いてみると、どんな感じかイメージしやすくなります。

「A1」→「 audios」からダウンロードできるよ
Habla con Eñeを見る
「Habla con Eñe」は、YouTubeで見られるスペイン語学習者向けのドラマ!
レベルごとにシリーズがあるのですが、こちらはA1向けの回。
第一話からスペイン語ドラマならではのぶっ飛んだ展開ですが、初心者でもわかりやすく話してくれます。
雑音や音楽が混ざった音声を聞いて、実生活で役立つリスニング力を身に付けちゃいましょう!

スペイン語字幕を付けることが出来るよ
Spanish with Vicenteを見る
Viceteさんは、DELEの試験官であり、自身のスペイン語教室も運営しているスペイン語のプロ!!
YouTubeでは、DELEにむけた勉強法や、動詞、接続詞、スラングなどに特化した動画を沢山公開しています。
A1レベルからC2レベルまで幅広く教えてくれるので、これからもずっと継続して見続けることができます。

私も沢山お世話になった!
口頭(スピーキング)の勉強方法
A1レベルのスピーキングでは、自己紹介、身近なトピックについての発表、試験官との会話の3つのセクションがあります。
自己紹介は事前にセリフを暗記し、当日は言うだけにしておくと試験での負担が少なくなります。
私のおすすめの勉強方法は以下の通り。
単語帳や参考書の例文を暗記する
既に持っている本の中に、短い例文は載っていますか?
これをまるまる覚えるだけで、会話がかなり楽になります。
文法や細かいニュアンスはわからなくても大丈夫!!
相手に伝わる発音で、カンペを見ずに口に出せれば、それだけで立派な「自分の言葉」になります。
新しい言語の文をいきなり覚えるのは大変ですが、毎日15分間呪文のように唱えるだけでもかなり上達するので、是非試してみてくださいね♪

私は受験生時代、英語の単語帳の例文を全部覚えたよ
シャドーイングする
先ほど紹介したYouTube動画のセリフを真似してみる方法。
ネイティブと同じ速度で話せなくても、文法が間違っていても大丈夫。
耳で聞いて、自分の口で同じ音を再現するだけで、綺麗な発音ができるようになります。

スピーキングを練習するときは、録音して後から聞き直してみてね!
おすすめのスペイン語教材
新しい言語を覚えるときは、少なくとも「単語帳」「文法書」「ネイティブ文章」「問題集」があると効率的!
外国語大学や留学先で、これまで20冊以上のスペイン語教材を読んできた私が、おすすめの教材を紹介していきます♪
Preparación al DELE A1
世界中で最もメジャーなDELE問題集。
DELEを受けるなら絶対に持っていた方がいいです!
海外の書籍なので抵抗があるかもしれませんが、実際のDELEの出題形式に一番近い上、「スペイン語でスペイン語の問題を解く」練習ができます。

答えが別売りなので要注意!
キクタン スペイン語
付属の音声データを聞きながら覚える単語帳。
入門編は最も基本の500単語、初級編はもう一歩進んだ語彙を収録。
まずは入門編を覚えてみて、自分に合っていたら次のレベル「初級編
」に挑戦してみてもアリ。
単語の効果的な覚え方はこの記事で紹介しています。
基礎からレッスンはじめてのスペイン語
文法のルールから、基本のあいさつ、定番フレーズ、場面別で使えるフレーズを収録。
「フレーズ」に特化した参考書なので、このまま暗記して試験や日常会話で使いまわすことができます。
新しい言語を覚えるとき「オールカラー&CD付き」でないとやる気が出ない私にとっては理想的な本です…(笑)
El Principito(星の王子さま)
「Un día en Madrid」よりも文章の難易度は少し高くなりますが、大人向けの書籍の中ではかなり読みやすい。
「日本語訳版がある」「誰もが一度は読んだことがある」「英語訳も付いている」という理由でピックアップしてみました。
ちなみに「Harry Potter」や「くまのプーさん
」も面白いですが、長編&難しい単語が多いのでファンじゃない人は読むのが大変かもしれないです。

もし既に教材を沢山持っていたら、新しいものを買わずに持っているものに集中した方がいいよ!
独学でDELE A1勉強方法まとめ
独学でDELE A1を勉強する方法をまとめてみました。
新しい言語を覚えたての時は、できればプロの先生に教えてもらうことが理想的ですが、工夫次第で独学で対策することも可能です。
家では教材を活用しながら、外ではネイティブと沢山会話をしながら、是非自分に合った方法で勉強してみてくださいね♪
ではではまた会いましょう、Chao!
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