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外国語大学に入ると英語が話せるようになる?【いいえ、なりません】

¡Hola!

外国語大学スペイン語学科出身のチカ(@Chica_espana0)です!

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今日のテーマは「外国語大学に入ると英語が話せるようになる?



先に答えを述べてしまうと、「いいえ、なりません!!!(きっぱり)」

その理由を今日は実際の経験談をもとにお話ししていきたいと思います。

早速レッツゴー!!



目次

外国語大学卒の筆者の経歴

まずは私の自己紹介から。

2015年 外国語大学スペイン語学科入学

2017年 スペインに1年間留学

2018年 ニュージーランドでワーホリ

2020年 外国語大学スペイン語学科卒業



私が進学したのは、外国語学部しかない小さな単科大学。

高校時代は英語の勉強がとっても得意で、センター試験ではほぼ満点だったほど。

他の教科は全くできなかったけどね!!(泣)

もともと外国や言語に興味があり、逆に言うと他に学びたいことが思い浮かばなかったので外国語大学に進学しました。

高校時代、常に学年で一番の成績を出していたので「自分は英語が得意だ」と思い込んでいた筆者。

しかしその幻想は大学入学と同時に砕き割かれてしまったのでした…。



外国語大学に入ると英語が話せるようになるか

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いいえ、なりません!(号泣)



「外国語大学に入ると英語が話せるようになるか」は、例えるなら

  • ピアノ教室に入ったら自由自在にピアノを操れるようになるか
  • 経営学部に入ったら経営者になれるか



と同じようなもの。

一言でいえば「外国語大学に入っただけでは英語が話せるようにはならない」です。

でも、このサイトを訪れてくださった方は、きっとこれ位の情報は既に聞いたことがあるのでは?

ここからはもっと具体的に外国語大学の実態を紹介していきます。



実際に英語が話せるようになった人の割合

私が入学したのはスペイン語学科。

小さい大学だったので、1学年のスペイン語学科生は40人だけでした。

このうち入学時既に英語がペラペラだったのは5人程度。

(外国語大学は何語専攻でも英語圏の帰国次女の割合が多いです)

そして卒業時英語がペラペラだったのは10人程度。

つまり学科全体のわずか13%が「外国語大学に入って英語が話せるようになった」ということになります。

私の場合専攻がスペイン語なので、そもそも大学で自主的に英語を勉強した人が少なかったというのが大きいかもしれません。

しかし、スペイン語学科といえど英語の授業は必修だったし、英語だけで行われるゼミの活動も活発だった中でのこの結果。

私も「ペラペラにならなかった」中の一人なので、この文章を書きながら胃がキリキリ痛みます。

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何とも言えない現実だよね…(笑)



一方、同じ外国語大学で英語を専攻した人たちでも、大学に入ってから英語が話せるようになった人は多くなく、体感としては60%未満でした。

センター試験でほぼ満点を取り、毎日専攻授業で英語に触れていた人たちでも全員が英語を話せるようになるわけではないのです。



外国語大学に入っても英語が話せない理由

では、どうして外国語大学に入っても英語が話せないのか。

それは「英語が話せるようになるために必要な物」が大学に行くだけでは足りないから。

英語が話せるようになるために必要な物

とは、

ネイティブとの会話

これだけです。



「文法問題で満点を取りたい」とか、「字幕なしで英語の映画を理解できるようになりたい」のであれば話は別ですが、「英語が ”話せる” 」に焦点を当てるならこれだけです。

義務教育や高校で既に約10年間みっちり英語の文法や語彙を学んできたのなら尚更。

英語が話せるようになるためには「ネイティブとの会話」を毎日のように続けるほか道はありません。

かくいう私も、「外国語大学に入ったら自然と英語が話せるようになるやろ、もともと英語は得意だし」と思っていたタイプ(泣)

しかし、入学後1年経っても2年経っても全く上達しない!!!

むしろ受験生時代の方が毎日10時間近く勉強していたので、語彙力もリスニング力もよかったような…

でも、何で大学に行くだけでは「ネイティブとの会話」が足りないのでしょう??



外国語大学は「話せるようになる」為の場ではない

大前提の話として、外国語大学は「外国語を話せるようになる為の場所ではない」です。

外国語大学で学ぶのは、

  • 言語学
    言語の起源、構造、社会との結びつきなどを客観的に学ぶ
  • 外国語文学
    外国語で書かれた文学を読み込む(長文読解に近い)
  • 文化史
    特に専攻する言語が話されている国での文化を学ぶ。



など。

これに加えて「国際法」「心理学」「社会学」等の教養科目を自由に選択することが出来ます。

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え…めっちゃ座学じゃん…



さらに、私が通っていた大学では、国公立でありながら何故か「英語の授業のレベルが何故か極端に低かった」です。



英語の授業のレベルが何故か極端に低い

私の大学では、1年次の英語の必修授業で高校生レベルの長文問題を解いていました。

ざわつく教室…漏れる溜息…「こんなんじゃ一生英語話せるようになれないよう」という心の声…

正直、「英語が話せるようになりたい」という目的だけなら、はじめから海外の大学に入学するか、駅前の英会話教室に通った方が早かったです。

  • ピアノ教室に入ったら自由自在にピアノを操れるようになるか

 →毎日ピアノを弾き続けない限りならない

  • 経営学部に入ったら経営者になれるか

 →実際に起業し、事業が持続しない限りなれない

  • 外国語大学に入ったら英語が話せるようになるか

 →実際にネイティブと会話が出来ない限りなれない



何でもかんでもコミュニティに入ればいいというわけではないんですね。

これに気づくのに時間がかかった私は、大学生活の約半分を「試験は大の得意なのに全く英語を話せない」という状態で過ごしてしまいました。



英語が話せるようになるには?

じゃあどうしたらいいんだろう。

私のように「知識だけはあるけど全く英語話せないマン」がペラペラになるには…。

外国に行く(留学かワーホリ)

一番手っ取り早いのは外国に行くこと。

英語しか通じない場所に行って、一定期間過ごしてみること。

費用や時間の問題で難しい場合は、格安航空で3日間旅行するだけでもいいです。

行くと、英語が話せるようになるために、自分に何が足りないか具体的にわかります。

オンライン英会話スクールに参加する

意外と私の周りでも、学校の授業に通いながらオンラインスクールに参加する人がいました。

特に英語以外の言語専攻者や、外国語に関係のない学部に通う人、留学は行かないけど英語に興味がある人に多かったイメージ。

とにかく無料体験レッスンを受けまくっている強者もいました(笑)




日本で外国人を探す

ネットが発達した現代では、簡単に国内に住む外国人と出会うことが出来ます。

英語が話せる外国人なら、英語圏出身のネイティブでなくても大丈夫。

なぜなら、実際に英語を使うビジネスや実生活では、非英語ネイティブと英語で会話する機会の方がずっと多いから。

外国人との出会い方は、この記事で詳しくまとめています。

(題名が「国際恋愛」ですが、友達を探す場合と全く同じ手段を紹介しています)




英語が話せるようになる為に私がしたこと

ペラペラとまではいかないけれど、今となっては「話せる」程度になった筆者。

大学での勉強に加え、以下のことを試してみたら英語力が上がりました。

大学の英語チャットクラブに通った

どんな大学でも必ずあるのが「英語チャットクラブ」

外国人留学生や、地元のALT(英語の先生)などを招いて英語オンリーで会話する場所です。

ニュージーランドでワーホリした

これが一番効果的でした。

ワーホリ中に語学学校に通い、その後現地のホステルで住み込みバイトをしました。

これのおかげで、現在でも「話せる」状態をキープしていると思います。




在学中いろいろ試した結果

いろいろ試して、なんとかTOEIC835点を取得することが出来ました。

仕事先で急に外国人のお客さんに英語で話しかけられても、以前よりは堂々と話せるようになりました。

世界中の友達と英語で関係を築くことも出来ました。

しかし、それと同時に気づいたことがあります。



私は英語が話せるようになりたかったわけではない

いやいや、今更なんやねん!!!て感じですが(笑)

日本に住んでいると、「英語が話せる」=ステータスのように感じることが多いです。

確かに英語は話せるに越したことはないし、話せるだけで人脈の幅が激変するかもしれません。

でも、英語が話せたところで、私は何を話したいんだ????誰と???

そう、ただのコミュニケーションの「手段」でしかない英語が、いつの間にか「目的」になっていたのです。

グーグルで英語のページを検索するとか、ビジネスでメールを送るとかなら、読み書きさえできれば会話力は必要ありません。

外国人の友達が欲しいなら、国内で日本語でコミュニケーションが取れる外国人も沢山います。

根本的な自分の問題に気づいてしまったのです。



英語よりスペイン語の方が好きだった

大学生活を通して、英語もスペイン語も両方勉強してみたら、スペイン語の方が好きなことに気づきました。

これまで、義務教育と高校時代合わせて約10年間。

「外国語=英語」という環境で生きてきましたが、外国語大学に入ったことで、世界には約6900もの言語があり、英語はその一つにしか過ぎないことを知りました。

なんなら国の数で言うと英語よりスペイン語の方が公用語とする国が多いし、英語が通じない地域なんて世界中にごまんとあります。

スペイン語の方が自分に合うし、現地の文化も好きだし、発音しやすいし…

スペイン語の方が好きだと気づいてから、それまで大好きだと思っていた英語への興味が全くなくなってしまいました。

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何であんなに英語にこだわっていたんだろう




15年勉強した英語より5年勉強したスペイン語の方が話せる

そもそも、一つの言語を「話せる」ようになるまで何年も必要ありません。

本気になれば、全く知らない言語でも1年でネイティブと会話できるようになります。

実際、私が入学したスペイン語学科でも、ほぼ全員ゼロから始めたにもかかわらず、卒業時はほぼ全員スペイン語を話せました。

15年勉強した英語より、4,5年勉強したスペイン語の方が習得率が高かったのです。

10年間私が勉強した「英語」とは何だったのか。

10年勉強してペラペラにならないのなら(ペラペラになる努力が出来なかったなら)、いっそ早めに見切りをつけて、もっと自分に適した言語を勉強した方がいいのではないか。



英語にこだわらなくてもいい

この記事を読んでいる人の中には、「英語」にこだわっている人が多いかもしれません。

しかし、本当に英語が世界のスタンダードなのか?

自分のやりたいことを実現するためには、別の言語の方が適しているのではないか?

そもそもどうして外国語を勉強したいのか?

日本で外資系の企業に入りたいから?海外就職したいから?言語学に興味があるから?

外国語大学に入る前に、「英語が話せるようになりたい」と思う前に、もう一度外国語を習得したい理由をまとめてみた方がいいかもしれません。



外国語大学はどんな人におすすめ?

実際に外国語大学に入って、留学もワーホリもバックパッカーもやった私が自戒の意味を込めて伝えたい。

外国語大学はどんな人におすすめか。

学問としての外国語が好き(言語オタク)

先ほども紹介した通り、外国語大学は「学問」をする場所であって、「外国語を話せるようになる為の場所ではない」です。

入学後は毎日広い教室で教授から一方的な講義を聞いたり、外国語で書かれた文学や論文を黙々と読むことになります。

たまにネイティブと会話の授業もあるけど、1週間にわずか数時間。

実際に自分自身が何かを発言する時間はさらに短い。

よって、外国語大学は「外国語」を「学問」として勉強したい。

「冠詞の例外的使用」「動詞の不規則活用」「地域ごとの発音の違いと歴史」等に興味がある、いわゆる「言語オタク」にぴったりの場所です。



翻訳者レベルの高い語学力が欲しい

ネイティブよりもさらに高い語学力と正確な翻訳力が欲しい!

そんな人ならきっと楽しい外大生活を送れるはず。

言語のプロ、翻訳者を目指すなら入って損はないです。



英語以外の言語にも興味がある

外国語大学に入ると驚くのが、「英語は思ったほどメジャー言語ではない」ということ。

大学では英語以外の言語「スペイン語」「中国語」「ロシア語」「イタリア語」「韓国語」…など、様々な言語を学ぶことが出来、英語が占める授業数は意外と少ないです。

裏返すと、たとえ英語を専攻しても、第2、第3言語で他の言語を強制的に勉強することになります。

なので、英語以外の言語にも興味があると、楽しく授業を受けることが出来ます。



外国語以外、本当にやりたいことが無い

外国語大学に入ると、外国語だけを極めることになります。

つまり、「外国語以外専門知識が無い」状態で卒業することになります。

外国語はコミュニケーションのツールにすぎず、これだけを持っていても正直役には立ちません。

想像してみて。

「カタルーニャ語はペラペラだけど、他の専門知識が無い」人と、「カタルーニャ語は話せないけど他大学で仕事に直結する専門知識を身に付けた」人。

結局本気を出したら1年で外国語を話せるようになることを考慮したら、後者の方がメリットが多いように聞こえませんか?

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カタルーニャ語の翻訳者や学者になるなら話は別だけど…



そんな外国語大学特有の現実を考慮しても、それでもやっぱり外国語以外興味が無い!

自分は外国語大学に入りたいんだ!!!そんな人は是非外国語大学へ!

ちなみに私は完全にこのタイプでした(てへ!)





外国語大学に入った感想

英語はまあまあ、スペイン語はいい感じ、海外志向の強いクラスメートに個性豊かな教授陣。

「英語は話せるようにはならなかった」けど、私は外国語大学に入って大満足です。

地球の反対側の国の人がスペイン語で書いた小説に共感したり、駐日大使が大学で講演してくれたり、クラスメートと朝から晩まで語り合ったり…

他の大学に行ったことはないけど、それでも胸を張って「どの大学よりも好きだった」と言うことが出来ます。

(外国語大学に入ったおかげで、結果として国際学生結婚ができたことだし)

国境や言語を超えて世界を見てみたい人、様々な価値観を持つ人に出会いたい人、日本の「常識」にとらわれない大学生活を送りたい人。

そんな人に外国語大学はぴったりです!!ようこそ外国語大学へ!!!

(いい感じにまとまったかな??)



まとめ

外国語大学に入ると英語が話せるようになるか。

答えは「いいえ。なりません!!(号泣)」

見よ、実際に外国語大学に入ったのにペラペラにならずじまいだった私を!!!

努力せずになんとなく大学生活を過ごすと、普通に話せないまま終わります。

でも、もちろんきちんと努力すればだれでも話せるようにはなります。

英語でも、スペイン語でも、カタルーニャ語でも。

後悔のない大学生活を送るために「何のために外国語を勉強したいのか」を今一度整理すると、新しい道が見えてくるかもしれません。

外国語大学ネタをこれからも少しずつ書いていこうかな。

ではではまた会いましょう、Chao!

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